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5/19にリリースされた米国盤DVD「銀蝶渡り鳥」「銀蝶流れ者 牝猫博奕」。梶芽衣子の東映初主演シリーズで夜の銀座を舞台にした70年代女任侠ものだ。
リージョン・オールで発売になるという事前情報があったのだが、実際に出た商品はどちらもジャケ裏にはリージョン「1」のマークが印刷されている。
そこでディスクを再生してみたら一作目がリージョン・オール、二作目がリージョン1という結果。同時に出たシリーズでリージョンが違っているうえに、ジャケ裏の表記も不正確…。
米国盤DVDでは決して珍しいことでもないのですが。
このDVDのメーカーはSynapseという会社で、ほかにも名作邦画やカルト作品を数多く出している。例えば一昨年に出た超レアな「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」もその一つ。
その「恐怖奇形人間」のリージョンはというと、初回製造分のみがリージョン・オールで増版分はリージョン1に変更されて製造販売中という、こちらも込み入った状況だ。
で、リージョンが変更されることを事前に知ったDVD業者E社がSynapse からリージョン・オール盤「恐怖奇形人間」を買い占めてしまったらしい。
そのE社とFantasiumは長いつきあいがあり、お互いの事情もよく分かっているので、ウチはE社からリージョン・オール版を指定して「恐怖奇形人間」を仕入れすることが出来ているのだが。
そんな不可解なSynapseだが、ジャケット・アートがリバーシブルなのがいつも楽しみ。「銀蝶」シリーズも裏はポスター仕様のジャケが印刷されている。
ついでに裏のジャケの方もリージョンは「1」のマークが印刷されています。
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この夏もあっという間に終わってしまい、久しぶりに更新を…。
先日、久しぶりに会った知人から「江戸川乱歩の『奇形人間』て観た?どうだった?」と聞かれてビックリした。
「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」は、日本では禁断のカルト映画。それが8月にアメリカでDVD化され、日本でもかなり話題になっている。
映画マニアでも何でもないその知人もネットでこのDVDの事を知り、気になっていたらしい。
なにしろこの「恐怖奇形人間」は、まちがいなくFantasiumの今年のナンバーワン・タイトルで、この夏は「恐怖奇形人間」が大センセーションを巻き起こしていたのだ。(内容について詳しくは、「ディスク・レビュー」にて)
Panik House Entertainment社が「恐怖奇形人間」の北米での販売権を獲得した、というニュースが出たのが去年の9月。が、なかなか発売に至らず、今年5月末になってようやく8月28日発売が決まった。
Synapse Films とPanik House Entertainment の共同リリースということでDVD化が実現したようだが、Synapse と聞いて、商品確保が心配になった。
というのも、「恐怖奇形人間」はアメリカではあまりにもマイナーすぎる作品だが、日本からは異例の数のオーダーが予想された。Fantasium では、Synapse の商品は卸業者のB社に発注しているが、B社ではマイナータイトルの仕入数が限定されているから、十分な枚数を確保できない可能性がある。
そんな時は、メーカーから直接購入するに限る。
調べてみたら、Synapse は製造のみで、販売はRyko Distribution という、ニューヨークにあるディストリビューターに任せているようだ。さっそくRykoに連絡し、初めての取引なのでアカウントを作ってもらうように頼んだ。折り返し担当者から連絡があったが、Ryko社ではなくいわゆるその親会社である、カリフォルニアのW社のアカウントの申請書類が送られてきた。どうやら取引はW社と行うことになるらしい。
アメリカはどの業界でもそうなのだが、企業間の合併や吸収が頻繁にあるので、企業間の構造はかなり分かりにくく、混乱する。
とにかく、このアカウントの申請をしたのが7月の初めだったのだが、W社内の処理になんだかんだと不手際があり(予想されていたことだけど)、アカウントを作るのに一ヶ月以上もかかった。
販売元のアカウントはどうにか間に合ったが、それでもちゃんと商品を確保できるか心配だったので、卸業者も三社に予約発注を入れ、間違いなく発売日に間に合うように数を揃えて発送してくれるよう、念を押しておいた。
そして、発売の数日前。
W社はもちろん、発注をかけておいた全卸業者から、出荷の遅れも配送ミスもなく予定通り商品が入荷。
アメリカのDVD業界では奇跡的、と言っても大げさではない快挙だった…。
あの日の興奮は忘れがたい。
「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」、タイトルもすごいが内容もすごい。
日本からの反響もハンパでなはい。
いろんな意味で、Fantasiumの歴史に残る超カルト作だ。
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11月15日にPanik House Entertainment から発売予定の“The Pinky Violence Collection”は、1970年代の東映プログラム・ピクチャーから、女主人公シリーズ4作品を集めたボックスセットだ。収録タイトルは、北原ミレイの同名曲の映画化「ズベ公番長 懺悔の値打ちもない」、女番長シリーズ「女番長ゲリラ」、恐怖女子高校シリーズ「恐怖女子高校 暴行リンチ教室」、そして池玲子の「前科おんな 殺し節」というすごいセレクション。さらにボーナスCDと24頁のブックレットが収録される。

メーカーであるPanik House Entertainment は、今年できたばかりのアジア系カルト映画専門のブティック・レーベルだ。タイ映画「ピー・サーム・バーツ」、「オーメン 予兆」を皮切りに、東映の「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」、「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」をリリース済。コアなファンをターゲットにした目のつけどころの良さに、これからの動向は目が離せないメーカーの一つ。社長のマシュー・ケネディは、なんと一年前までホラー&カルト専門メーカー、Blue Undergroundの社員だった。Blue Undergroundは以前Anchor Bayが出すDVDのための特典映像を製作していたスタジオなのだが、その頃からに居たというからカルトタイトルを知り尽くしているような人物だ。その社長自らが選ぶ今後のセレクションは、及川中監督「東京伝説 蠢く街の狂気」、石井輝男監督「ねじ式」「盲獣VS一寸法師」、すずきじゅんいち監督「砂の上のロビンソン」、犬童一心監督と山村浩二のアニメーションによる「伝説のワニ ジェイク」といったタイトルのDVD化を準備中ということらしい。
ところで、”The Pinky Violence Collection”にはボーナスCDが付属される予定だが、その内容について8月末の時点で、大阪出身で主にヨーロッパを中心に活動しているハードコア・サイケデリック・ロック・バンド、Acid Mothers Templeのギタリスト、Kawabata Makoto(河端 一)がリミックスを担当した“Reiko Ike Sings!”というCDタイトルになると発表されていた。その最終内容についてPanik Houseに確認を取ろうと試みているものの、今のところはっきりした回答を得ていない。そういった事情により未確認情報ではあるが、当初発表されていたトラック・リストは以下の通り。
1. Onna wa sore o gaman dekinai (女はそれを我慢できない)
2. Yokohama tasogare (よこはま・たそがれ)
3. Keiken (経験)
4. Memai (Shiseikatsu) (めまい)
5. Yoake no scat (夜明けのスキャット)
6. Ame ga yandara (雨がやんだら)
7. Sasurai no guitar (さすらいのギター)
8. Watashi to iu na no onna (私という名の女)
9. Ai no kizuna (愛の絆)
10. Ame no hi no blues (雨の日のブルース)
11. Koi no dorei (恋の奴隷)
12. Tenshi ni narenai (天使になれない)
13. Henshin (変身)
14. Onna no akai chi ga sawagu (女の赤い血が騒ぐ)
15. Midnight whisper in a curved air
当時流行っていたいわゆる「フェロモン系ムード歌謡」路線で歌手としても売り出していた池玲子のベストアルバムを音源にしてリミックスされているようだが、具体的な内容は不明。もしこの通りの曲目が収録されるならば超レアだ。また甘くささやくように唄う池玲子のセクシーボイスを、ヘヴィー・サイケデリアなKawabata Makotoがどう料理したかも聞き物でもある。果たしてどういうCDが出来上がってくるのか、今のところは首を長くして発売を待つしかない・・・。