1111

戦没者追悼の日 [ NewYork ]

11月11日はアメリカの「Veteran’s Day」(退役軍人の日)。1918年の第一次世界大戦の終結にちなんだ日で、1926年に記念日として定められた。「ベテランズ・ディ」と呼ばれるようになったのは第二次大戦後で、アメリカのすべての戦争に関わった退役軍人を讚え、戦没者を追悼する日である。この日は公休ではないが、学校や銀行、郵便局などの公共機関はお休み。一般企業も年々休むところが増えているが、それも会社によってまちまちだ。アメリカでは祝日だからと言ってカレンダーの日付が赤で印刷されているわけでもなく、休むかどうかは各団体がそれぞれ決める。企業が一斉に休業するのは、独立記念日やクリスマスなど年に数回しかない。
特にベテランズ・ディは、毎年状況が違っている。例えばちょうど一年前、急用で最寄りの郵便局まで行ったのだが、まぬけなことに郵便局が休みになっているのを知らなかった。入口のドアがロックされているので、おかしいなと思って何度かドアを引っ張るが、開かない。ドアが壊れたかな、と思って別の入口に廻ったのだがやはり閉まっている。ここで初めて休業日だったことに気がつき、すごすごとオフィスに戻った。

Read more »

1108

投票日 [ NewYork ]

朝、会社に向かう地下鉄がやたらと空いていた。今日は投票日だから仕事を休む人もいるのだろうか。
アメリカであらゆる選挙の投票が行われるのは、年に一度の「Election Day」(投票日)と決まっている。今年の投票日は11月8日。投票日は11月の最初の月曜日の翌日の火曜日に指定されている。言い方を変えれば、11月1日が月曜日の場合は11月2日、そうでない場合は11月2日以降の最初の火曜日。なかなかややこしい決まりだ。
なぜ投票日がこのように決められているのかと言うと、農業人口の多かった古くからのアメリカ人の生活習慣に基づいている。まず、作物の収穫が終わって一段落した11月ならば、農家の人々も時間に余裕があるだろうと考えられた。次になぜ火曜日が選ばれたかだが、これは宗教的な理由による。各町の投票所に車で簡単に行ける現代とは違い、昔の、街から離れて住んでいる多くの有権者は投票所まで行くには投票日の前日に家を出発する必要があった。キリスト教徒は日曜日には教会に行くので、月曜日に投票所に行くのは難しい。それで火曜日が選ばれた。また、11月1日を避けて2日以降にすると決めたのは、あらゆる聖者を称えるキリスト教の「万聖節」が11月1日であるのと、小売店が前月の帳簿の記入を毎月1日にする習慣があったからだそうだ。
アメリカでは投票者は予め登録しておく必要がある。移民の率が高いニューヨーカーには選挙権を持たない人も多く、ニューヨーク市での選挙で盛り上がりを見せるのは一部の人たちだけ。特に今回は、注目すべき選挙戦は皆無だった。昨年のように大統領選でもあればテレビに釘付けになるのだが。ニューヨーク市長選は現職のブルームバーグ市長が圧勝すると予想されていて、多分その通りになるのだろう。
帰宅途中、街頭ボランティアの人に、「まだ間に合いますから投票してください」と声をかけられ、ビラをもらった。ニューヨーク州では朝の6時から夜の9時まで選挙が行われている。


1031

ハロウィン [ NewYork ]

何とも盛り上がりに欠けるハロウィンの日だった。ハロウィンは、もともとケルト人が死者の魂が帰ってくることを祝っていたものが、キリスト教徒に伝わったことが起源とされている。今では大人は仮装パーティを楽しみ、子供たちは仮装して”Trick Or Treat”と言いながら近所の家々を回ってキャンディをもらうのが習慣になっている。
例年は朝から全身仮装して会社に向かう人たちがたくさんいて、その奇抜な姿を目で楽しむのだが、今年はハロウィンが月曜日とあってか、昼間は仮装している人はほとんど見なかった。仮装パーティは週末のうちに済ませてしまった人も多いらしい。夜になって恒例のグリニッジ・ビレッジでの仮装パレードが賑わっていたようだが、TVで見ていてもなにしろ暗くて臨場感が湧かない。
ブルックリンでは、子供たちが”Trick Or Treat”と言いながらキャンディをもらっている姿を見かけた。ハロウィンと言えどニューヨークのような都会では知らない人の家をいきなり訪ねるのは危険だから、子供たちの行き先は、デリ(食料品や日用品を売っている小さな商店)やランドリー、レンタルビデオ屋といったところ。お店の人たちは慣れたものでちゃんとお菓子を用意してくれている。大人が付き添って、もらったお菓子は家に帰るまでは手を付けないこと、生のフルーツ類や手作りの物は食べないこと、市販のお菓子は包装が破れていないか確認すること、などと子供たちに言い聞かせていたりもする。さらに最近は肥満や糖尿病の子供が増えているため、ハロウィンと言えどもむやみにキャンディをあげていいものかという問題もある。将来、医者の診断書や親の承諾書なしではキャンディをあげないことが礼儀になるかもしれない・・・と、サンタクロースみたいな巨大な袋をお菓子で一杯にして歩いている、ちょっと太り気味の子供を見て思った。
Happy Halloween!


1030

サマータイムが終わる日 [ NewYork ]

今日はサマータイム(Daylight Saving Time)が終わる、一年で一番嬉しい日曜日。
サマータイムは4月の第1日曜日に始まって10月最終日曜日に終わる。この半年間は標準時間からちょうど一時間、時間をずらして生活しているのだ。サマータイムの終わりは、冬の始まりを告知されるようなもの。これからニューヨークは、長く寒く過酷な冬を迎える。
で、実際にはどうやってサマータイムから標準時間への切り替えを行うのかと言うと、今日は、午前2時が午前1時になる。つまり、午前1時59分の後に午前1時00分まで戻るので、一時間得をするのだ。だからいつもより一時間長く眠れる、一年で一番嬉しい日曜日となる。逆に、サマータイムが始まる時には午前1時が午前2時に、つまり、午前0時59分の後に午前2時00分になって一時間損をしてしまうことになる。睡眠時間が一時間削られる、とんでもなく憂鬱な日だ。
今日は、半年前に進めた時間を元に戻す日。結局、生きている時間が長くなるわけでもないのだが、いつもより一時間長い一日は、なんとなく有意義に過ごせそうでわくわくする。
朝起きたら家中の時計を一時間遅らせるという結構な手間はあるが、サマータイムへの切り替え日は必ず日曜日に決められているので生活にはほとんど支障はない。しかし、例えば24時間運行しているニューヨークの地下鉄などは、どうしているのかと疑問に思う。そもそも地下鉄の時刻表というものは見た事ないけれど、運行スケジュールはあるはず。走行中の電車で時間の切り替えはどうするのだろうか・・・。
ちなみに、このサマータイムは、アメリカでは1918年から行われている。陽の長い夏の間の節電を目的としたもので、時間の損得ということとは関係がないらしい。


1028

気さくな人たち [ NewYork ]

スターバックスでコーヒーを買おうとしたら、注文するより早くレジの若い女性に「そのコートいいね。どこで買ったの?」と聞かれた。まず注文を聞いてくれないかなーと思いつつ買ったお店の話をした。
大雨の朝、出勤途中のタイムズスクエアで、電車を乗り換えるべく早足で歩いていたら、横を歩いていたおばさんが「その傘どこで買ったの?」と私の持っていた長い傘を見つめる。これまた買ったお店の話をしていたら、せっかく来ていた電車を1本逃してしまった。
とかく気さくと言われるアメリカ人、それでもニューヨークは比較的「人が冷たい」と言われることが多いようだが、やっぱり日本人の感覚からすると、驚くほど自分の気持ちに率直でフレンドリーだと思う。日本のお店でレジの人が、お客さんの服などを「いいな」と思ったとしても、お客が注文するよりもまず「それどこで買いました?」なんて聞くことはないだろうし(普通、聞くこともしないのでは)、平日の朝、駅で見るからに急いでいそうな人が持っている傘について、わざわざその人を呼び止めるようなこともしないだろう。そもそも、全くの赤の他人に、いきなり話しかけること自体が少ない(繁華街でのキャッチセールスはまた別の話)。
ただ、コートの件も傘の件も、自分の持ち物を人に褒められるのは単純にうれしい。時と場合さえ問題なければ、てらいなく思ったことを言ってもらえるのは悪いことではない。もちろん、てらいなく厳しいことを言われてへこむこともあるわけだが。


 < 1 2 3 ... 24 25 26 27 28 >