0811
» マスターズ・オブ・ホラー:シーズン2
7月29日に発売になった "Masters Of Horror: Season 2 Box Set"。写真がその特製ケース!

米国盤DVDの奇想天外パッケージはこの8年でいくつも見てきたが、これは久しぶりにすごかった。
このガイコツを手に取ると、ほどよい重量感が妙にリアル(なのかどうか定かではないけれど…)、大きさも実物大に近いと思われる感じだ。
このケースのどこにディスクが11枚も入っているのかと思えば、パカッと上下二つに割れるようになっていた。
頭の部分はしっかりしているが、撮影のためにちょっといじっていただけで歯がボロボロと取れてしまった…。材質はプラスティックだが、表面の質感は良くできていて高級感すらある。

さて肝心の内容は一体どういう作品なのかというと、巨匠から新鋭まで世界のホラー監督が終結してTV放映されたシリーズの第2シーズン。
今回は、ダリオ・アルジェント、トビー・フーパー、ジョン・カーペンター、ジョン・ランディス、ジョー・ダンテ、スチュアート・ゴードン、ミック・ギャリス、鶴田法男、アーネスト・R・ディッカーソン、ブラッド・アンダーソン、トム・ホランド、ピーター・メダック、ロブ・シュミットによる13作を収録。ホラー・ファンは必見で、これまで作品毎にDVD化されてきた人気シリーズだ。今回は、シーズン2をまとめてガイコツ入りでセット化された。
メーカーはもちろんAnchor Bay。
日本語の公式サイトはこちら。
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1103
» ハイデフ・レンタル体験
キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックの「The Lake House」(イルマーレ) を、ブルーレイ盤でレンタルしてみた。
インターネットでのレンタルなのだが、まずは、このレンタルシステムの解説を。
Netflix (ネットフリックス) というウエブサイトを使っている。
いくつかのプランがあり、私が入っているのは、
・同時に3枚までレンタル可能
・一ヶ月の枚数制限なし
・一ヶ月の料金$16.99
というもの。
Netflixのサイトで借りたいタイトルを探し、「Queue」(「列」という意味) と名付けられたショッピング・カートのようなものに入れる。そこにリストアップするタイトルには、自分で優先順位をつけられるので、早く観たいものは順位を上げておくと、その順番にディスクを郵送してくれる。観終わったら郵便で返却して、次のディスクが送られてくるのを待つ。
常に3枚まで借りておくことができて、貸し出し期限はなし。いつまでもキープしておけるが、返送しないと次のディスクが送られてこないので、届いたら直ぐに観て返すようにして次々と借りることができれば、かなりお得なシステム。
すべて郵送で済むのは便利だし、延滞料がないのも気に入っていて、もう何年も利用している。
このNetflixでは、HD DVDやBlu-rayも借りることができる。
秋の夜長にひとりで観るにはふさわしいかなと思って、「イルマーレ」のブルーレイを借りて観ていたのだが…。
ストーリーも佳境に入って、少々ホロリとしてきた1時間15分ぐらいのところで、突然、再生が停止した。
慌ててディスクを取り出してみると、指紋や傷が付いている。指紋はディスク・クリーニング用の布で拭いて落とすことができたが、細く深い傷が数十本あって、どうにもならない。
PS3を再起動してみるも、効果なし。
結末を知ることができないまま、最悪のブルーレイ・レンタル初体験となった。
だいたい、アメリカのレンタルDVDのディスクはたいてい恐ろしく傷が付いているものだ。貸す方も借りる方も、扱いが乱暴なのだろう。
おまけにハイデフ・ディスクは傷や指紋によって再生に影響を受けやすく、日本のレンタル業者はそのために取り扱いを躊躇していると聞いたことがある。
スタンダードDVDは傷があっても滅多に再生不良は無いが、HD DVD、Blu-rayは、ちょっとした傷でも再生不良が起こりやすい。
先日買った「トランスフォーマー」HD DVDは、開封した時に既にディスクがケースから外れていて、かなり目立つ傷が付いていた。観賞してみたら、冒頭で画面スキップ。何とか最後まで観たが、ディスクは交換してもらったのは言うまでもない。
こんな風にケースからディスクが外れてしまうのは、本当に困りものだ。
ハイデフ・ディスクのケースの構造は、スタンダードDVDのものよりもディスクが外れにくいように出来ていると思うが、それでも傷には要注意だ。
これからますますFantasium でやっている「ディスク保護」のようなサービスが必要になってくるかもしれない。
ところで、アメリカでビデオレンタルと言えば、誰でも知っている「BLOCKBUSTER」というチェーン店がある。この大手レンタルビデオ店が、今年の夏から「Blu-rayディスクのレンタルは1700店舗に取り扱いを拡大するが、HD DVDは250店舗のみに限定」というBlu-ray寄りの方針を明らかにして、話題になっていた。
レンタル業界でもBlu-ray優勢の傾向が。
でもレンタルするならスタンダードDVDにしておいた方が無難かもしれない。
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0220
» 硫黄島からの手紙
原題:Letters From Iwo Jima
AMC Empire 25にて。
2006年クリント・イーストウッド監督作。渡辺謙主演。
クリント・イーストウッド監督による映画史上初の「硫黄島」二部作のうちの二作目。太平洋戦争の硫黄島での激戦をテーマに、一作目はアメリカの視点による「父親たちの星条旗」、本作は日本側から見た硫黄島の戦いを描く。
昨年12月20日にアメリカで限定公開が始まった「硫黄島からの手紙」は、当初、ニューヨークにおいてでさえダウンタウンのインディ系映画館のみの上映だった。その後、作品への評価が高まると同時にアカデミー賞作品賞のノミネートが決定し、拡大公開となってようやくミッドタウンのシネコンでもかかるようになった。
プレジデント・デーの三連休となった週末の真っ昼間のショータイム、年齢層かなり高目の客で埋め尽くされたタイムズ・スクエアのシアターで観てきた。
昨年の秋に「父親たちの星条旗」を観た時とは違い、今回はちょっと不安な気持ちを抱えて映画館へ。というのも、「硫黄島からの手紙」は、アメリカの評論家からも映画ファンからも高く評価されているものの、なかには「国辱映画だ」と怒っているアメリカ人もいる。映画館でも他の客のことなど気にせずに自分の感情をあらわにするアメリカ人だから、日本兵が殺されて歓喜の声など挙がったらいやだなと思っていた。
この映画を批判するアメリカ人が決まって言うこと--「戦争を始めたのはどっちなんだ?」
日本人は自分から攻撃を仕掛けておいて、負けた途端に被害者ぶるようになったと思っている。戦争を一方的な視点ではなく、全く違う双方の立場から理解しようとした監督の意図を分かろうともしないのだろう。
さて作品は、映画を観る前の不安はすぐに忘れてしまうほど誰もが真剣に見入っていて、素晴らしい出来だった。主演俳優たちはみなすごく良かった。渡辺謙は「ラスト サムライ」や「SAYURI」の時よりさらにひとまわり貫録がついていたし、若手の二宮和也が演じた兵士の人間らしい姿にはいろいろ考えさせられたし、泣かされた。
「ミスティック・リバー」や「ミリオンダラー・ベイビー」といった、個人が中心のドラマを作ってきたイーストウッド監督らしく、個々の体験の集約としての戦争を美化することなくありのままに捉えようとしたドラマになっていると思う。
日本語のセリフの部分には英語字幕が付いていて、かなり丁寧な翻訳であることは感じたが、セリフに「鬼畜米英」という言葉が出てきてドキッとし、字幕を見てみたら単に"They're savage." だった。"savage"は、「粗野な」とか「残酷な」という意味だが、「鬼畜米英」のような強い悪意を含んだニュアンスはない…・
アメリカ人は字幕を読むのを面倒くさがるため外国語の映画というだけで、見向きもされないことの方が多いのだが、日本語の映画がこれほど大々的に公開されていると思うだけでも嬉しかった。
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1030
» ディパーテッド
原題:The Departed
Loews Kips Bayにて。
2006年マーティン・スコセッシ監督作。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン主演。
マサチューセッツ州警察はサウス・ボストンのコステロ(ジャック・ニコルソン)率いるギャング組織団の検挙に力を注いでいた。警官学校を卒業したコリン・サリバン(マット・デイモン)は特別捜査課に入り、内通者としてコステロに機密情報を提供をしながら着実に警察内でのキャリアを積んでいた。一方、州警察はビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)を潜入捜査官としてコステロの組織に送り込み、検挙のチャンスをじっと伺っていた。そして、コステロの一味が中国人犯罪グループと接触する夜、一斉検挙計画が実行されるのだが・・・。
大ヒット香港映画「インファナル・アフェア」をマーティン・スコセッシ監督がリメイクしたクライム・サスペンス。批評家からも映画ファンからも大絶賛されていて、この秋の見逃せない一作。
前半は警察とギャングに内通者として入り込んだ二人がそれぞれ情報提供しながら二重生活を送る姿を綿密に描き、後半は双方の組織で内通者がいることが発覚し、内通者同士がお互いの正体を命がけで探り合うスリリングなドラマ展開となる。双方の人間が絡み先の読めない事態が次々と展開するドラマだが、よく練られてた脚本によって2時間半もの間緊張感を維持したまま観客を引っ張ってゆく。
難を言えば少々TOO MUCHな部分があり、ジャック・ニコルソンの化け物的な演技はかなりくどいし、追いつめられていくレオナルド・ディカプリオの眉間にしわを寄せたひそめた表情も変化に乏しく最後の方では見飽きてしまった。しかし多少の欠点を含めてもかなり良く出来たクライム・サスペンスで、久々に何度でも観てたいと思える一本に出会ったという感じ。
リメイクという点で言えば、「ディパーテッド」では「インファナル・アフェア」には無かった恋愛の三角関係を織り込んでいるなど、人間ドラマに割いた時間が長い分だけ捜査のディテールが省かれている。またラストはハリウッドらしい最後に変更。
名監督がスターを揃え、スラングや目が点になるような下品なセリフを連発させ、ハリウッドらしいノリを持たせて作り替えたリメイク作品。オリジナルには負けるという評価も聞かれるが、十分楽しめた。
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0924
» ブラック・ダリア
原題:The Black Dahlia
Loews Kips Bayにて。
2006年ブライアン・デ・パルマ監督作。ジョシュ・ハートネット主演。
1940年代のロサンゼルス。身体を真っ二つに切断され、口元は耳まで切り裂かれた女性の惨殺死体が発見された。女優を目指しながら夜の街で働いていた彼女は、漆黒の髪を持ち、いつも黒いドレスを着ていたことからブラック・ダリアと呼ばれていた。事件の捜査に当たったのは、元ボクサーで警官のチャリティー試合で交戦した二人、バッキー・ブライチャート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)。リーの恋人・ケイ(スカーレット・ヨハンソン)を交えて微妙な友情を維持しながら、二人は事件の解決のため奔走する。やがて捜査線上でダリアが出演しているポルノ・フィルムの存在が明らかになるが、事件はロサンゼルスの闇に散らばるばらばらのパズルピースの如く、なかなか解決への糸口に繋がらない。
そして、リーは死んだ妹と被害者をダブらせて不眠不休で捜査に没頭し、バッキーはダリアにそっくりの大富豪の娘マデリン(ヒラリー・スワンク)との情事にのめりこんでいく・・・。
「L.A.コンフィデンシャル」のジェイムズ・エルロイ原作、ロス暗黒史四部作の第一作。正直なところ理解不足で感想らしき感想も書けないのだけれど、これはこれで映画を観た体験談としてブログに記録しておこうと思う。
公開前の期待が大きすぎたせいもあるだろうが、本作は評論家からも映画ファンからも評価は低く、それを承知の上で観に行った。それほど難しくもないストーリーをフィルム・ノワール調の凝った言い回してセリフ化しているから、展開を追うのが困難で内容は半分ぐらいしか理解できなかった気がする。映画館で隣に座っていたアメリカ人老夫婦も同じだったようで、「今、何て言ったの?」「今の何を説明したの?」「今のは誰?」と二人で聞き合っているのだが、お互い首を傾げるばかり。おまけに眠気を誘うほど最初から最後まで一本調子。「バカバカしい」と言って途中で退席する人が出るほどの冷め切った客席は久しぶりだった。だからミステリー映画としての興奮度は低く、その点でも消化不良に終わってしまった。
主演のジョシュ・ハートネットは、「ラッキー・ナンバー・スレヴィン」では表現に抑揚があって良かったと思ったら、今回は演技に工夫も無くて限界が見えてしまった気がする。相棒役のアーロン・エッカート、その恋人役のスカーレット・ヨハンソンは雰囲気にぴったりはまっていて良いのだが、ヒラリー・スワンクのキャスティングは疑問が残る。ミステリアスなイメージはあるが、ダリアにそっくりな顔立ちでバッキーを誘惑するという役目はピンと来なかった。そのダリア役はTVシリーズ「24」で謎の暗殺者を演じているミア・カーシュナー。彼女とヒラリー・スワンクが瓜二つだというのには無理がある...。
いずれにしても、DVDが出た時にじっくり観直そうと思う。
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0910
» ラッキー・ナンバー・スレヴィン
Lucky Number Slevin (Widescreen)
2006/9/12発売 米国盤DVD
2006年ポール・マクギガン監督作。ジョシュ・ハートネット主演。
仕事をクビになったうえにアパートがシロアリでやられてしまったスレヴィン(ジョシュ・ハートネット)は、恋人の部屋に行ったものの、彼女は浮気の真っ最中。仕方なくスレヴィンはニューヨークに居る友人ニックを訪ねて行くことにするが、ニックが留守の間にやってきたマフィアのメンバーにニックと間違えられてしまう。おまけにマフィアのボス(モーガン・フリーマン)からは、借金まみれのニックの代わりにライバル組織のトップ・ラビ(ベン・キングズレー)の息子殺しを無理やり押し付けられる一方、同じくニックが借金をしているラビからは48時間以内に多額の返済を迫られる。ニックの部屋の真向かいに住むリンジー(ルーシー・リュー)は、スレヴィンに興味を示してあれこれ探り出そうとするが、対立するマフィア組織の陰にはすご腕の殺し屋グットキャット(ブルース・ウィリス)がいた・・・。
「ホワイト・ライズ」のポール・マクギガン監督が豪華キャストで贈るスタイリッシュなクライム・サスペンス。ストーリーテリングの手法がかなり凝っているのと、気の利いたセリフが次々とテンポ良く飛び出すので、展開について行くのに必死。スタイリッシュな映像や斬新な画面切り替えにも目が釘付けになっているうちにあっという間にエンディングを迎えた感じ。肝心のミステリーの謎解きはちょっと分かりにくかったうえにあまりリアリティが無いのだが、今どきのサスペンスとしてひととおりの要素は揃っており、適度に楽しめる一本だ。
厄介事に巻き込まれるスレヴィン役のジョシュ・ハートネットは困った表情が絶妙でしっかりはまり役、ブルース・ウィリスの殺し屋役はベテラン級で有無を言わせぬ迫力。一方、モーガン・フリーマンがマフィアのボス、ベン・キングズレーがマフィアのラビ(ユダヤ教の聖職者)、ルーシー・リューがかわいらしい隣人・・・と意外なキャスティングも目を引く。
DVDは映像、音声ともに最高のクオリティ。音声は英語とフランス語、字幕は英語、スペイン語を収録。特典映像にはメイキング、未使用バージョン・エンディングの一部などのカットシーン、ジョシュ・ハートネットとルーシー・リューのコメンタリー、監督コメンタリー、予告編を収録。特典映像にも英語字幕がついているのが嬉しい。
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