0723
先週はなんとも疲れた1週間だった。まず日曜の夜、このブログを更新後にパワーブックを再起動しようとしたらクラッシュ。全く立ち上がらなくなってしまった。すぐさまFantasium のTech担当に相談、そのあと数日かけて診断とデータの移動作業をしてもらう。
その間、ホームオフィスでの仕事は会社で使っているMac miniを持ち帰っての作業となる。Mac miniは大きなお弁当箱ぐらいのサイズだから、持ち帰ることもできてこんなときは便利。これこそ、「風呂敷残業」。
水曜日午後6時ごろ、マンハッタン41丁目で地下に埋まっているスチームパイプが破裂し大爆発が起きた。Fantasium のオフィスは26丁目にあり、爆発現場とはちょっと離れているので全く影響はなかったが、この夜は地下鉄のダイヤが全面的に乱れた。
私が通勤に使っている地下鉄の路線は事故現場をかすりもしないのに、大幅な遅れが出て帰宅ラッシュ時間は大混雑。ホームで30分以上待っても電車は来る気配なし。駅にはどんどん人があふれていく。あきらめていったん駅を出て、ぶらぶらと近くの雑貨屋を巡って時間を潰し、また駅に戻ってしばらく待ってようやく来た電車に乗って帰った。
週の後半、Fantasium は発送部門が大忙しだった。翌週の新作DVDが一気に入荷してきた木曜日は、午後6時の定時になっても梱包作業が終わらず、ひとり残って作業をしようと試みる。が、たった一人で梱包をするというのはどういうわけか体がリズムに乗らず、不思議と効率まで落ちてしまうことに気がついた。
そこで夜の作業はあきらめて、かわりに金曜は朝7時半から出社してバリバリ仕事をする。金曜日はそれでなくともマンハッタンの交通事情が悪いうえに、パイプ爆発現場付近は「フローズン・ゾーン」と名付けられ、数ブロックにわたって通行止になっていた。
そのためか、UPSによる商品の配達は遅れるし、いつもは時間に正確なUSPSのピックアップも遅かった。誰もがいつもより遅れ遅れでやっているようす…せっかく朝早くから頑張っていたのに周りがスローだと余計な疲れも感じてしまう。それでも1週間の業務を無事にこなして終了した。
週末はリンカーン・センターで「平成中村座」の公演を観に行くという一大イベントあり。それについてはまたこの次に…。
0714
7月と言えば、アメリカはバケーション真っ盛り。日本のお盆休みのようなものはないので、各自で休みを取る。
この時期は小売店が一番暇になる時期でもあって、こちらはレストランなどでも1週間や2週間の夏休みを取る。ブルックリンの商店街を歩いていると、「明日から今月いっぱい休みます」とか、「7月、8月は月曜日は休業します」などといった張り紙をよく見るようになった。
企業によっては、夏の間だけ金曜日は休業とか、金曜は午前中だけというところもあるほど。
Fantasium はそれに反して7月は忙しい時期。日本は夏のボーナスがあるし、この時期はいつもサマーセールをやっている。
よって週末も仕事を家に持ち帰ってきて、日曜は仕事で一日が終わってしまった。
お昼過ぎ、デスクに向かっていると、轟音とともに戦闘機が4機、ものすごいスピードで南の方に飛んでいくのが見えた。私が住んでいるブルックリンのこのあたりは、航空路になっていて旅客機は頻繁に飛んでいるが、あんなのは始めてみた…テロ警戒が高まっているから訓練でもしているのか?
午後は30度まで気温が上がったが、湿度が低く、風もあるのでエアコンも扇風機もいらないほどの快適さで黙々と仕事を片づける。今年は扇風機がいらないほど風の強い日が多い。
夕方、アパートの屋上に出ると、夕日を見ながらくつろぐご近所さんの姿が。
マンハッタンの空も赤く染まっている。
ほんのつかの間の、ニューヨークの夏。
0714
毎週、土曜日の朝にFreshDirectが自宅に配達にやって来る。「FreshDirect」とは、ニューヨークのグルメスーパーの元経営者が始めた宅配サービスで、生鮮品からお酒まで、ウェブサイトで販売している。マンハッタンとその周辺ではすっかりポピュラーなサービスで、テレビCMにはあのスパイイク・リー監督が出ている。
私が今住んでいるところは近所にスーパーマーケットが皆無なので、トイレットペーパーやドリンク類など、決まった生活用品を毎週デリバリーしてもらっているのだ。
配達はいつも朝9時から11時の間を指定。配達時間は正確だし、部屋まで運んでくれるのでとても便利なのだが、5回に一回ぐらいの割合で、間違いがある。(ネット通販には配送ミスはつきものだが…多すぎる)
よくあるのが、頼んでいないものが入っていること。それが大抵の場合は食料品なので、送り返すわけにもいかないし、そのままもらってしまうほかない。いちどワインが入っていた時は嬉しかったが、アメリカの食品は口に合わないものも多いので困ってしまう。
今日は。「Quick Grits」という円筒形の入れ物に入ったインスタント食品がまぎれていた。こんなの聞いた事もない。開封してみると、「クスクス」のような薄い黄色の粗いつぶつぶが入っている。容器に書いてある調理法通り、水を少し混ぜて電子レンジでチンして食べてみたけれど…悪くはないが、また食べたいと思うほどのものではなかった。
調べてみたら、「Grits」とはトウモロコシでできていて、アメリカ南部の食べ物らしい。主に朝食用らしいが、チーズを混ぜて食べるとおいしいとか。
どうも、アメリカ人の食に関する意識はどうなっているんだろうと疑問に思う。健康食品やダイエット食への関心の高さに比べて、「良くないもの」への注目度が低いようだ。
たとえば2003年にBSEに感染した牛が見つかったが、その時の報道はとても地味なものだった。日本が輸入牛肉病のBSE感染で大騒ぎとなった時とは比べものにならないぐらい。アメリカで牛肉が食べられないということになったら経済が崩壊してもおかしくないだろうから、意図的に報道が控えられているのだと思うけど…。
また、つい先日、「Veggie Booty」というスナック菓子からサルモネラ菌が出て、17州で60人以上が発熱するなどの被害が出た。
このメーカーはニューヨークにある会社で、Veggie Bootyはこのあたりのデリやスーパーでは必ず置いてある。メーカーはすべての商品を回収すると発表したが、店頭では今まで通り売られているのを見かけた。TVでもいちおうニュースにはなっていたが、数あるニュースの中の完全に埋もれていた。
国の食品医薬品局 (FDA) は、Veggie Bootyを買わないよう通達を出しているし、被害者はメーカーを相手取って訴訟を起こしているが、どれほどの人がこのニュースを知っているのだろう?と思うほど関心が低い。
またこのサルモネラ菌は、中国から輸入した調味料が原因である可能性が高いという。中国の食品に対して世界中で大騒ぎしているなか、もっと大問題にしてもいいと思うのだが…。
一方で、ファーストフードだけは、さすが主食 (?) だけあって扱いが違う。今月からニューヨークのレストランではトランス酸脂肪の使用が禁止された。トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし、肥満や心臓病の原因となる。主にファーストフード店をターゲットにした規制だ。
と同時に、ファーストフード店でメニューにカロリー表示が義務付けられた(未だに反対している店も多い)。バーガー・キングのTriple Whopper with Cheeseという巨大ハンバーガーは1230カロリーもあるらしい。成人女性の推奨カロリーが1800カロリーだから、とてつもないカロリーになる。そもそもそんなものを食べている人たちに今更カロリーを言ったって変わるのかな…。
健康への意識が高いのか高くないのかよく分からないお国柄だが、あくまでも個人的な選択に任せているのかもしれない。口にするものに気を使うなら、自分で目を光らせて安全な食品を選んでいくしかない。そういうことに無頓着でいると、一番手軽なファーストフードで不健康になったり、サルモネラ菌の入ったスナック菓子を食べたり、BSE感染牛をどんどん摂取してく…それも自分の責任で。メディアや社会や国は助けにはならない。
0710
年に一度、クラシック・コンサートに行く日がやってきた。NYフィルが毎年この時期にやっている”Concerts In The Parks”には、ニューヨークに住むようになって以来、毎年欠かさず行っている。
場所は家から徒歩1分の公園。もちろん入場無料。
ワインとオツマミを持ち込み、ステージの真ん前の芝生にピクニックシートを敷いて陣取る。
コンサートの前半はゆっくり飲みながら楽しみ、真っ暗になったら寝ころんで夜空の星を眺めながら聴く。
タダで、ワイン持ち込みOKで、しかも寝ころんで楽しめるクラシックの生演奏なんて、そうそうない。
このコンサートは例年ブルックリンを皮切りに、セントラル・パーク、クイーンズ、スタッテン・アイランド、ブロンクスの公園を回るのだが、集まる人数が桁違いに多くて混雑するセントラル・パークよりも、家族連れが多く、こじんまりしてのんびりしたブルックリンでの公演が気に入っている。
今年の演奏曲は、ベルリオーズの”Le corsaire Overture”、メンデルスゾーンの”Violin Concerto in E minor, Op.64″、チャイコフスキーの”Symphony No.6 in B monor, Op.74
Pathetique”。
このコンサートがあると、いよいよ本格的な夏だなと思う。
7月に入ってアメリカ社会全体が大いに夏休みボケしているようだ。まず朝晩の地下鉄が一気に空いた。それだけ人々が働かないのだ。ニューヨーカーはリゾート地に逃れ、反対に街は観光客で溢れている。
アメリカのビジネスは夏の間が一年でいちばんスローになる。誰もが仕事や生活はそっちのけでバケーションのことばかり考えている、という感じ。この空気は9月第一週のレイバー・デイの祝日まで続く。
私の担当している仕事では、例えば梱包材の発注とか、取引先との契約更新とか、商品問い合わせをするとか、雑務的なことで相手先の対応が遅かったり、出した依頼が忘れられていたりと、なにかとつまずくのがこの時期。
このコンサートは、そんな日々のこまごました問題をすっかり忘れられるひとときだ。
夜8時から始まった演奏は10時過ぎまで続き、その後、夜空に花火が上がった。
0705
7月4日独立記念日は、朝からどんよりした空模様で夜には雨となり、外で過ごすには寒いくらいのあいにくの天気になった。
ニューヨークのJuly 4th(通常、独立記念日は単に「July 4th」とか「4th of July」と呼ばれる。)と言えば、老舗デパートのMacy’s がイーストリバーで打ち上げる派手な花火。それと、ホットドッグ。
花火は日本のものとは違って、とにかくガンガン打ち上げるダイナミックなもので一見の価値あり。
ホットドッグは、コニー・アイランドで毎年7月4日に行われるNathan’s のホットドッグ早食い競争のこと。昨年まで6年連続で優勝してきた日本の小林選手が今年はついに王座から脱落、アメリカ人が優勝した。これは今日のローカルニュースでトップニュースの扱いだった。
さて、7月1日付けでToshibaのHD DVDプレーヤーの定価が、ハイ・エンド機のHD-XA2を除いて値下げとなった。
今Toshiba のウェブサイトに掲載されている4機の価格は次の通り。
HD-D2: $279.99 HD-A2: $299.99 HD-A20: $399.99 HD-XA2: $799.99
業界誌によるとToshibaのDVDプレーヤは発売からおよそ1年で10万台を販売、今年4月に期間限定のような形で値引き販売したところ、一気に5万台が売れ、その結果、今回の正式な定価値下げになったということらしい。
Toshiba は、今年中に北米で100万台の販売達成を見込んでいる。年頭には180万台と予測していたから、相当な見積もりダウンだ。
Blu-rayプレーヤーはというと、SONYのBDP-S1が$999から$799に値下げされた。SONYの新モデルBDP-300が$499で一部店頭にも並んでいると報道されてはいるが、まだ見た事はない…。
Pioneer はBDP-94 HD $999.00 をハイ・エンド機専門店を中心に先月から出荷予定、Panasonic も$599.99のDMP-BD10AKを先月末に発売予定だったのだが、本当に発売になったのかどうか、わからないのが正直なところ。
そもそも最初は取り扱い店が限られているし、品薄になることも予想されている。いつものことだが発売日に商品が店頭に並ばなくても全然おかしくないのがアメリカ。実際にいつ出るのかは、日々のニュースをチェックしたり、まめにお店を覗いてみないと分からない。