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» Unrated盤DVDがなくなる日? [ Buzz ]

40 Year-Old VirginNATO (National Association of Theatre Owners、映画館オーナー協会) の会長が、「ヒット作のUnrated盤DVDの発売は止めるべきだ」とコメントした、という記事が業界誌に出ていた。
つい先日、Fantasiumのサイトに「This Film Is Not Yet Rated」のレビューを書いたばかりなので、目に留まったニュース。

Unrated盤DVDはどういうものかと言うと、Unrated=無審査、つまり、MPAA(アメリカ映画業協会)によるレーティング指定を受けていない内容のもの、ということだ。

レーティングシステムとは、子供が観ていい映画かどうかを親が判断したり、映画館が入場者の管理をするためのガイドラインだが、「This Film Is Not Yet Rated」という映画は、MPAAのレーティングの基準が曖昧で差別的であるなどの問題を指摘している。

アメリカで公開される映画のほとんどすべてが公開前にレーティング指定を受ける。レーティング指定は強制ではないが、これがない映画は配給会社が買ってくれないので、結果的に欠かせないものになっている。またNC-17指定(昔のX指定)を受けてしまうと、これまた配給会社が買ってくれないため、R指定にしてもらえるように再編集しなければならないこともある。

でもDVD化となると話は違ってくる。無審査でも商業上は問題ないから、MPAAのレーティング指定を受けていないUnrated盤DVDは数多く発売されている。公開盤よりも裸の露出度が高い、ベッドシーンが多い、卑猥なセリフが含まれる、凄惨な残酷シーンがある、血しぶきの量が多い…といったのがUnrated盤。映画監督の中には、Unrated盤DVDとして出すことを念頭に劇場では公開できないようなシーンでも撮影しておくこともあると言う。映画館では観れなかったシーンがあるとなれば、ファンとしてはどうしたってそちらを買いたくなる。

メーカーはそこを狙って「Unrated盤」をディレクターズ・カットの如く扱ったり、公開盤との僅かなカットの違いだけでもわざわざUnrated盤を別に出して売り上げを増やそうとする。メーカーの社会的な責任はと言えば、親たちにはレーティングされている劇場公開盤DVDを買うよう勧めればいいだけのこと。

そう考えると、Unrated盤DVDはセンサーシップ無しで何でもありのいかがわしさが漂う。だから「すべての映画はレーティング指定されるべき」だともNATOの会長は言っている(そんな無茶な…)。

DVDファンとしてはUnrated盤は米国盤DVDの面白さの一つだから、選択肢があれば自分でも必ずUnrated盤を観ている。コアなファン向けにそういったエディションがあってもいいと思う。客層によってUnrated盤しか置かない小売店もあるし、Walmartのような家族向けの店ではUnrated盤を扱わないところもある。DVDにレーティングシステムを強制する必要もないし、無理だろうと思う。本編の次は特典映像にもレーティングを付けるなんてことになりかねない。

DVD業界では、売り上げに繋がるUnrated盤をそう簡単にメーカーが諦めることはないだろうと見ている。

MPAAは4月1日からレーティングシステムを改訂するそうだ。レーティング付の基準がより明確になるらしい。

Posted by 尋 at 2007年03月26日 20:43
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