0224
昨年に引き続き、New York Comic-Conに行ってきた。去年は最終日に行ったらもの凄い混雑で完全に圧倒されてしまった。今年のコミコンは規模が2倍になったばかりか土曜日の一般入場チケットは早々に売り切れと聞いていたので、初日に一番乗りで行く事に。
2月23日(金)〜26(日)の3日間の日程のうち、初日は10時から4時まで業者のみのトレード・ショーということで、金曜はいつもより早く出社して朝の業務を早々に済ませ、10時ぴったりに会場である34丁目のジャヴィッツ・センターに到着。
会場入口には既に長蛇の列ができていて、すごい人出だとビックリしていたら、なんとExhibiter(出展者)たちがまだまだ続々と受付を済ませていることろだった。出展者が今ごろ受付中とは随分のんびりしているものだ…。自分はProfessional(関係者)の受付に並び、バッジをもらって中に入った。
と、今回はあまりに早く来すぎたようで、まだまだ出展者は準備中、展示品を並べている最中のブースがほとんど。会場を一周りして気がついたのは、このコミコンは去年の2倍の展示スペースになったとは言っても”Artist Alley”と呼ばれる自作コミック類のブースが大幅に拡張されたからで、自分の目的のアニメ・ブースは去年より減っている。アニメ・メーカーは、Funimation、Viz、ADV、Tokyopop、Media Blastersぐらいで、そのなかでもVizやTokyopopはアニメではなくコミックに重点を置いている。
メーカーのセールスに顔つなぎしておこうと思ったのに、レップはまだ全然来ていないし、完全に拍子抜け。
誰が出展しているのかろくに調べもせずにやたら気合いを入れて来たのは間違いだったし、プログラムを見たところ、コミコン開催者が同じ場所で12月にNew York Anime Festivalを開催するとのことで、その時にまた来た方が良さそうだ。
今回は仕方なしにアニメのブースをすべて訪れて挨拶して、コミックのサンプル、雑誌「Newtype」、ポスター、ポストカード、キーホルダー、トートバックなどをどっさりもらって帰った。
土曜にはウチの新人スタッフが”Robotech: The Shadow Chronicles”のスクリーニングを見に行くと張り切っていたけれど、土曜日はチケットがソールド・アウトになったほどだから、果たしてどうなることやら…。
0220
原題:Letters From Iwo Jima
AMC Empire 25にて。
2006年クリント・イーストウッド監督作。渡辺謙主演。
クリント・イーストウッド監督による映画史上初の「硫黄島」二部作のうちの二作目。太平洋戦争の硫黄島での激戦をテーマに、一作目はアメリカの視点による「父親たちの星条旗」、本作は日本側から見た硫黄島の戦いを描く。
昨年12月20日にアメリカで限定公開が始まった「硫黄島からの手紙」は、当初、ニューヨークにおいてでさえダウンタウンのインディ系映画館のみの上映だった。その後、作品への評価が高まると同時にアカデミー賞作品賞のノミネートが決定し、拡大公開となってようやくミッドタウンのシネコンでもかかるようになった。
プレジデント・デーの三連休となった週末の真っ昼間のショータイム、年齢層かなり高目の客で埋め尽くされたタイムズ・スクエアのシアターで観てきた。
昨年の秋に「父親たちの星条旗」を観た時とは違い、今回はちょっと不安な気持ちを抱えて映画館へ。というのも、「硫黄島からの手紙」は、アメリカの評論家からも映画ファンからも高く評価されているものの、なかには「国辱映画だ」と怒っているアメリカ人もいる。映画館でも他の客のことなど気にせずに自分の感情をあらわにするアメリカ人だから、日本兵が殺されて歓喜の声など挙がったらいやだなと思っていた。
この映画を批判するアメリカ人が決まって言うこと–「戦争を始めたのはどっちなんだ?」
日本人は自分から攻撃を仕掛けておいて、負けた途端に被害者ぶるようになったと思っている。戦争を一方的な視点ではなく、全く違う双方の立場から理解しようとした監督の意図を分かろうともしないのだろう。
さて作品は、映画を観る前の不安はすぐに忘れてしまうほど誰もが真剣に見入っていて、素晴らしい出来だった。主演俳優たちはみなすごく良かった。渡辺謙は「ラスト サムライ」や「SAYURI」の時よりさらにひとまわり貫録がついていたし、若手の二宮和也が演じた兵士の人間らしい姿にはいろいろ考えさせられたし、泣かされた。
「ミスティック・リバー」や「ミリオンダラー・ベイビー」といった、個人が中心のドラマを作ってきたイーストウッド監督らしく、個々の体験の集約としての戦争を美化することなくありのままに捉えようとしたドラマになっていると思う。
日本語のセリフの部分には英語字幕が付いていて、かなり丁寧な翻訳であることは感じたが、セリフに「鬼畜米英」という言葉が出てきてドキッとし、字幕を見てみたら単に”They’re savage.” だった。”savage”は、「粗野な」とか「残酷な」という意味だが、「鬼畜米英」のような強い悪意を含んだニュアンスはない…・
アメリカ人は字幕を読むのを面倒くさがるため外国語の映画というだけで、見向きもされないことの方が多いのだが、日本語の映画がこれほど大々的に公開されていると思うだけでも嬉しかった。
0215
昨日はこの冬初めての本格的なスノーストームに見舞われた。雪はもう止んだものの、溶けきれていない雪がシャーベット状になって、交差点に溜まって池を作っている。除雪された雪は車道の脇に固まって山になっているため、ストリートを渡ろうとするとどこを歩けばいいのかおたおたしてしまう。雪が溶けかけている時のマンハッタンは歩行者にとっては最悪の街。
ニューヨークの雪はたいしたことはなかったが、中西部では大荒れのようで、おかげでシカゴから出荷された商品のうち、昨日、配送途中で完全にストップしてしまったものがある(大汗)。この時期、中西部は激しいスノーストームに襲われて交通がストップしてしまいがちなのだ。
イリノイ州シカゴを出た貨物は、インディアナ州、オハイオ州、ペンシルバニア州、ニュージャージー州を通過してニューヨークにたどり着く。直線距離なら1200kmほどだが経由地があるのでやや遠回りなのと、グラウンド便では貨物列車とトラックが利用されるので通常は3日かかる道のり。
それでもシカゴ程度ならばまだ近い方で、ロサンゼルスから送られたとすると距離にして4500kmはあり、ちょうど一週間かけて大陸を横断しニューヨークまでやってくる。
遅れている貨物が気になって、夜になってもう一度配送状況をチェックしてみたら、夜遅くニュージャージーまではたどり着いていた。明日はまた、UPS(配送業者)ドライバーのジョセフが早朝から巨大なトラックを運転してマンハッタンにやって来て、全身雪だらけになって山ほどある段ボール箱をFantasium に届けてくれるだろう。とりあえずひと安心。
0211
今年もこの時期が来た。DVD Fantasium でも第79回アカデミー賞のページが出来たところ。
授賞式は2月25日(日)、ロサンゼルスで現地時間の午後5時(NY時間の午後8時)から行われる予定。アカデミー賞審査員による投票の締め切りは2月20日ということだから、実際のレースは残すところあと10日に迫った。
今年は作品賞ノミネートの5作品のうち、「リトル・ミス・サンシャイン」は12月に米国盤DVDリリース済み、「ディパーテッド」は2/13発売、「バベル」も2/20に発売になる。「クィーン」は4月に発売予定(メーカーのブエナビスタが3月2日の正式アナウンス日まで一切の告知を禁じているので、オンラインストアでもまだ商品掲載や宣伝はできない状況)。「硫黄島からの手紙」は、現在全米で公開中なのでDVD化はもう少し先だろう。
その他の部門でのノミネート作品も既にDVDリリース済、あるいは発売日決定済のものが今年はとても多い。去年作品賞に輝いた「クラッシュ」の場合、2005年9月にはDVDが発売済でその後授賞式までの数ヶ月間に渡って各方面で注目を集めていたことがオスカー獲得に大いに役立ったと分析されているから、DVDをオスカー・レースにうまく活用する動きが増えているということだろう。
ただ「クラッシュ」は特例で、「投票直前に人々の話題になればなるほど票を獲得できる」と考えられていて、先週、ワーナーがスコセッシ監督を招きロサンゼルスで「ディパーテッド」DVDのスクリーニングを行ったのは、オスカー狙いのプロモーションの好例だ。
ちょっと注目しているのは、主演男優賞にノミネートされた「Half Nelson」のライアン・ゴズリング。ノミネート自体サプライズだったし、映画配給元のThinkFilmとDVDメーカーのSony Picturesがインディ系としては異例の巨額をつぎ込んでプロモーション活動を展開している。DVDは週明け2/13発売。
0210
土曜の朝、ショッキングなニュースで週末が始まった。
住んでいるアパートのすぐ近くで警官が銃で撃たれて重体だという。事件の内容はまだまだ不明な点が多いが、だいたいこんなことが起きたらしい。
朝4時頃、4人のNYPD潜入捜査官が乗っていた車に一台のSUVが近づいてきた。SUVのドライバーは、捜査官の車に向かって何やら叫んだ後に数発発砲して逃走。捜査官の一人が重症を負う。他の3人が車から降りてSUVめがけて13発撃つが逃げられる。
その後、警察はSUVを発見、追跡したところたどり着いたのはドラッグディーラーの拠点となっているアパート。そのうえSUVを運転していたのはNYPDに13年間務めているベテラン女性警官だった。警察はアパートに突入、二人の容疑者を逮捕するが、そのうちの一人はその女性警官の夫…。
腐敗警官とドラッグディーラーの癒着!?まるで映画みたいな現実の事件。
そんなニュースに驚いていると、玄関のドアをドンドン叩く音が。
誰かと思ったら「ターミネーター」ならぬ「エクスターミネーター」だった。うちのアパートは第二土曜にエクスターミネーターがご用聞きに来る事になっている。英語の発音で冒頭の「エクス」はかなり弱い音なので「ターミネーター」と聞こえがちだ。
エクスターミネーターとは害虫駆除屋さんのこと。アパートの害虫駆除の手配は大家の義務なので、定期的にエクスターミネーターがやってくる。いつも同じおじさんで、消火器のような道具屋や薬品を一式担いですべての部屋を回り、駆除を頼まれると部屋中に強烈な薬品をばらまいていく。幸いうちでは害虫は見かけないので、駆除は断って書類にサインして終わり。
エクスターミネーターは帰っていった。