1031
10月31日はハロウィン。ニューヨークのグリニッジ・ビレッジでは今夜、名物のハロウィン・パレードがあるとあって、夕方からは仮装した人たちがストリートをうろうろ。今年は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のヒットでやたら海賊が多い。加えてブロック毎に警官の姿も。パレードで人が溢れるから当然警備は必要だし、仮装しているのをいいことに犯罪を犯す人がいたり、酔っぱらって暴れる人が出てきたりと、毎年必ず何かしら問題が起きる日でもある。
当然ハロウィンの危険から子供たちを守るための対策が講じられているが、年々何かとうるさくなってきているのも事実。「『Trick or Treat』は大人同伴で」「もらったお菓子は必ず家に持ち帰って原材料を確認すること」「最初に大人に毒味をしてもらうこと」「手作りの食べ物は要注意」「肥満の子供は糖分の取り過ぎに注意」などなどが呼びかけられている。
さらに今年はNY州の保護監察官によって、性犯罪を犯して実刑を受け、現在仮釈放中の人々に対して「Operation Halloween: Zero Tolerance」(オペレーション・ハロウィーン: ゼロ・トレランス)というミッションが行われている。仮釈放中の性犯罪者に対して今日の午後3時から明日の朝6時までは外出を禁止、誰かが「Trick or Treat」にやって来てドアをノックしても答えることを禁じ、規則に違反してポルノDVDを所持していないか自宅捜査をするというもの。現在、ニューヨーク市には仮釈放中または保護観察下の性犯罪者が1600人ほどいるということで、彼らから子供たちを守るためだということだ。
10月31日はケルト人の一年の最終日であり収穫祭の日で、この日に死者の悪霊が戻ってくると信じられていたことから、仮面を被り魔除けの火を焚いて身を守ったという習慣があった。これをキリスト教徒が取り入れ、11月1日の万聖節「All Hallows」の前夜祭であることから、「Halloween」と呼ばれるようになった。お菓子をもらって歩くのはキリスト教徒が11月2日の「死者の日」に干しぶどう入りの四角いパンをもらって村々を訪ね歩いたことが由来らしい。
そう考えると現在のハロウィンはその起源とは随分かけ離れているものだ。
1030
原題:The Departed
Loews Kips Bayにて。
2006年マーティン・スコセッシ監督作。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン主演。
マサチューセッツ州警察はサウス・ボストンのコステロ(ジャック・ニコルソン)率いるギャング組織団の検挙に力を注いでいた。警官学校を卒業したコリン・サリバン(マット・デイモン)は特別捜査課に入り、内通者としてコステロに機密情報を提供をしながら着実に警察内でのキャリアを積んでいた。一方、州警察はビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)を潜入捜査官としてコステロの組織に送り込み、検挙のチャンスをじっと伺っていた。そして、コステロの一味が中国人犯罪グループと接触する夜、一斉検挙計画が実行されるのだが・・・。
大ヒット香港映画「インファナル・アフェア」をマーティン・スコセッシ監督がリメイクしたクライム・サスペンス。批評家からも映画ファンからも大絶賛されていて、この秋の見逃せない一作。
前半は警察とギャングに内通者として入り込んだ二人がそれぞれ情報提供しながら二重生活を送る姿を綿密に描き、後半は双方の組織で内通者がいることが発覚し、内通者同士がお互いの正体を命がけで探り合うスリリングなドラマ展開となる。双方の人間が絡み先の読めない事態が次々と展開するドラマだが、よく練られてた脚本によって2時間半もの間緊張感を維持したまま観客を引っ張ってゆく。
難を言えば少々TOO MUCHな部分があり、ジャック・ニコルソンの化け物的な演技はかなりくどいし、追いつめられていくレオナルド・ディカプリオの眉間にしわを寄せたひそめた表情も変化に乏しく最後の方では見飽きてしまった。しかし多少の欠点を含めてもかなり良く出来たクライム・サスペンスで、久々に何度でも観てたいと思える一本に出会ったという感じ。
リメイクという点で言えば、「ディパーテッド」では「インファナル・アフェア」には無かった恋愛の三角関係を織り込んでいるなど、人間ドラマに割いた時間が長い分だけ捜査のディテールが省かれている。またラストはハリウッドらしい最後に変更。
名監督がスターを揃え、スラングや目が点になるような下品なセリフを連発させ、ハリウッドらしいノリを持たせて作り替えたリメイク作品。オリジナルには負けるという評価も聞かれるが、十分楽しめた。
1026
10月も終わりに近づき、そろそろ各社からBlu-ray出荷開始のニュースが出てもいいはずなのだが・・・。昨日発売予定だったSONYのBDP-S1は11月中旬に遅れるというウワサが流れていたが、それよりも遅れて12月4日前後になるらしい。SONYストアのサイトは「Targeted Availability: On or about December 4, 2006」という曖昧な記述をしている。PS3が11月17日発売予定だから、たぶんプレーヤーの方が後になるだろう。
他のメーカーのBlu-rayプレーヤーはというと、
- Panasonic DMP-BD10K:10月中旬から出荷開始予定だったが遅れている。
- Philips BDP9000:10月末の発売を予定しているが、遅れる見通し。
- Pioneer BDP-HD1:10月発売予定だったが遅れている。
- Samsung BD-P1000:6月25日から発売開始、既に10万台を出荷済みらしい。
- Sony BDP-S1:12月4日頃発売予定。
- Sony Playstation 3:11月17日に40万台発売予定。
果たして各メーカーからのBlu-rayプレーヤーは年内に出揃うだろうか!?
ところで50GB Blu-rayソフトの方は、「容量だけ増えて内容は増えない」という厳しい評価が業界内でも出ている。50GBディスクには特典映像が加わったが、ほとんどはSDと同じ内容とクオリティなのだ。
収録内容が分かっている50GB Blu-rayの発売日、タイトル、特典映像はというと、
10/10:もしも昨日が選べたら:SDと同じ特典だがhi-def収録
10/31:捜索者:SDと同じ特典
10/31:許されざる者:SDと同じ特典
11/14:ブラックホーク・ダウン:カスタム”Blu-Wizard”メニュー付
11/14:キングダム・オブ・ヘブン:SDと同じ特典
11/21:エネミー・オブ・アメリカ:SDと同じ特典+Movie Showcase
11/21:フライトプラン:SDと同じ特典+Movie Showcase+”Jet Stream”
12/5:フロム・ヘル:SDと同じ特典
12/12:Talladega Nights:SDと同じ特典だがhi-def収録
12/19:パールハーバー:SDと同じ特典+Movie Showcase
12/26:ディセント:“Caving”、Java-enhancedメニュー
確かに特典映像の面で多機能高画質の恩恵を被っているのはほんの数タイトルだが、「キングダム・オブ・ヘブン」のように本編だけで50GBのディスクが必要になってしまうものもある。”Jet Stream”とか”Caving”とか名付けられた特典は、未知のハイ・デフ収録だし、今後、詳しいレビューが出てくるのを待っているところではある。
1024
このところまるで競い合うように二本の映画の撮影が行われているFantasium オフィス近辺。一本は先日から続いているウィル・スミス主演SF「I Am Legend」。もう一本は最近撮影が始まった「American Gangster」というタイトルのリドリー・スコット監督の映画で、主演はデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウ。1970年代、ハーレムにヘロインを持ち込んだドラッグ・ディーラーのお話のようだ。imdbで出演者をチェックしたところ、「処刑人」のノーマン・リーダスも刑事役で出ている。
ランチタイムに会社の外に出たら、70年代パーティ・ファッションに身を包んだ黒人男女の集団がブロードウェイ沿いを歩いていた。大きなアフロヘア頭が目立つうえに相当な人数なので目を引く。みな「American Gangster」のエキストラと見えて24丁目にある「EUGENE」というクラブに向かっていた。そのクラブ内で撮影が行われているのだ。
仕事の帰りにもう一度24丁目を通ったら、ストリート沿いにクラシック・カーがずらり。70年代のストリートを再現しようとしているのだろうが、さりげなく路上駐車をしてあるようにしか見えないけれど、盗難などの心配はないのだろうか・・・。
肝心の撮影現場は、普段は看板も何もないクラブの入り口が「Small’s」というネオン看板とキラキラの電飾で飾られていた。まさに70年代のディスコといった感じ。
この撮影は昨日から3日間に渡って行う予定で、その間はクラブも休業になるのだろうが、それを知らずに来た人がレトロなクラブに代わってしまったと勘違いしそうなほど見事に様変わり。
この映画の公開は2007年の予定。
1019
まずは12月、今年注目の新作2作品が3フォーマット同時発売のニュース。
12月12日、パラマウントから オリヴァー・ストーン監督の「ワールド・トレード・センター」が、DVD、HD DVD、Blu-ray (50GB) の3フォーマットで同時発売。
19日にはワーナーからM・ナイト・シャマラン監督の「レディ・イン・ザ・ウォーター」が同じく3フォーマット同時発売。両タイトルともハイ・デフ・ディスクの価格は$39.95の予定だ。
旧作の方は、11月14日、ワーナーから「禁断の惑星」がHD DVDで発売。こちらはメタルケース入りの「究極記念盤」で、ロビーのアクション・レプリカとロビーカード付の次世代初のコレクターズ・エディションになる。価格は$59.92。
また同日、「カサブランカ」と「戦艦バウンティ」もHD DVD(それぞれ$28.95)で登場。
その他のニュースでは、ワーナーから同じく11月14日、Blu-rayで「ラスト サムライ」「ミリオンダラー・ベイビー」(それぞれ$28.95)、「ATL」($34.95)が発売。
ブエナビスタからは、12月5日、マーク・ウォールバーグ主演のアメフト・ドラマ「Invincible」と「パールハーバー」がBlu-ray($34.95)でリリース。「Invincible」は今年の新作映画でDVDとの同時発売だ。
12月26日、ユニバーサルから「ブレックファスト・クラブ」(HD DVD/DVDコンボディスクで$34.95)「ディア・ハンター」($28.95)が登場。