0925
» 迷惑映画ロケ続く [ NewYork ]
朝8時過ぎの出社途中。
いつものように6thアヴェニューをアップタウン方面に歩いていた。25丁目で角を曲がってストリートに入ろうとしたところで、トランシーバーを手にした撮影スタッフ風の人たちに行く手を遮られる。
「今ハイスピード・カーチェースのシーンを撮っているところだから、これ以上行かないでちょっと待ってて」とのこと。
ウィル・スミス主演のSF新作「I Am Legend」は、金曜日からこの辺り一帯を駐車禁止にして大掛かりな撮影をやっているのだが、今日は平日なのに歩行者まで制限している。本当は向こうがこちらにお願いをする立場であるはずなのに、スタッフの人たちは態度が横柄で感じが悪い。
通せんぼをされて、ただ突っ立って待っていたが、どこでカーチェースなどやっているのか全く見えない。たぶん5thアヴェニューの広い道路での撮影だろうが、ここからそこまで200mほどはあるだろう。こんな離れたところで歩行者の制限をする必要があるのだろうか。
1分ほどして許可が出たので25丁目をブロードウェイに向かってまた歩き出す。と、その先にも同じように人がいて、「この先には行かないで」と歩行者に声をかけている。よく見ると、この近辺は交差点毎にオレンジの旗を持った人たちがいて、交通整理の如く道行く人々を止めている。
こんな誰もが通勤で急いでいる時間になんてこった。とてもつきあっていられないので、通せんぼ係が他の通行人に声をかけている隙を狙ってそのままブロードウェイに出てしまった。
フラットアイロンビルの前には、撮影用の救急車とか、「Mobile Emegency Biological Laboratory」(緊急移動用バイオ・ラボ)と書かれたトラックが停まっていて、その辺りがゴミだらけ。普段は奇麗な5thアヴェニュー沿いも土や草がばらまかれている。その向こうのマジソン・スクエア・パークは台風一過みたいな様子で、植木があちこちになぎ倒されている。この辺一帯を撮影セットにしてしまったようだ。
お昼休み。
いつもはランチを食べる人たちがのんびり過ごすマジソン・スクエア・パークでは、真っ赤な車にカメラが取り付けられ、まさに撮影スタンバイ中。相変わらず、あっちには行かないで、こっちを通って、と指図する撮影スタッフがいて、黄色いテープを張って立ち入り禁止区域まで作り出す始末。
でもニューヨーカーたちはそんなことには一切お構いなしで、荒れ果てた公園のベンチで悠々とランチを食べている。ロケに遠慮していたら、おちおち道も歩けないのがこの街だ。






