0922
» 迷惑映画ロケ [ Journal ]
「コンスタンティン」のフランシス・ローレンス監督の新作、ウィル・スミス主演の「I Am Legend」という映画の製作が進行中だ。今マンハッタンで撮影が行われていて、この週末にはFantasium オフィスの付近でかなり大掛かりロケをやるらしく、明日はこの近辺の5thアヴニューとブロードウェイ一帯が駐車禁止。24、25、26丁目の6thアヴェニューから5thアヴェニューにかけては、早くも今日から駐車禁止になっている。
今日の夕方、USPS貨物のピックアップに来たシングという名のトラック・ドライバーが、「参った参った。26丁目が駐車禁止でいつものところにトラックを止められなかった!」と言いながらやって来た。シングはこの夏ごろからウチの荷物を担当してくれているドライバーで(USPSの集荷は時々担当替えがある)、グレーのヒゲだらけの顔、ターバンを巻いた頭にいつもTシャツと短パン。エスニックなニューヨーカーを象徴するようないでたちの人だ。
Fantasium オフィスのあるビルには荷物専用のエレベーターと出入口が26丁目側にあり、いつもはそのすぐ前にトラックを止めているようなのだが、今日はそこが駐車禁止。トラックを止めることができたのは27丁目だと言う。1ブロックも荷物を運ぶのは、大きなハンドトラックを使っても彼一人では無理なので、Fantasium のスタッフも貨物の運び出しを手伝う事に。
シングは、「何で駐車禁止なんだ。理解できない!」と大声で叫んでいたが(それでなくとも彼は地声がデカイ)、この撮影でこんな風に迷惑を被っている人は多いだろう。実際に撮影をやっている最中ならまだしも、その前日から全面的に駐車禁止というのは異例の事態。映画に興味のある人でもなければ、撮影事情なんて知るわけもない。
「I Am Legend」という映画は、バイオ戦争で生き残った人間がミュータントと戦うSFらしい。最近ロケを目撃したウチのスタッフによると、灰を被ったような車がストリートに並んでいたというから、廃虚と化した街を撮るのに普通の車が一台でも路上にあっては困るので、前日から車の締め出しをやっているのかもしれない。
今週はニューヨークで国連総会が行われていてブッシュ大統領訪問もあった。そのためミッドタウンの広範囲で交通規制があり、その一帯はNYPDやSWATやSPで埋め尽くされていた。ニューヨークのストリートは普段にも増して渋滞して大騒ぎだった。
国連総会があるのなら誰もが納得できるところだが、撮影は映画好きでもなければ迷惑なだけだろう。シングはその辺は理解してくれそうになかったので、駐車禁止の訳を詳しく話すのはやめておいた。さらに大きな声で文句を言い出しかねない・・・。






