0824
» ワールド・トレード・センター [ Movie ]
原題:World Trade Center
AMC Empire 25 にて。2006年オリバー・ストーン監督作。 ニコラス・ケイジ主演。
2001年9月11日、ニューヨーク。ポート・オーソリティ警官のジョン・マクラクリン(ニコラス・ケイジ)はいつもと変わらぬ朝を迎えていた。しかし部下たちの点呼を取りそれぞれを任務に向かわせた後、誰も予想しなかった大惨事が起きる。ワールド・トレード・センターに航空機が衝突した事を知り、ビル内部の構造に詳しいジョンは、ウィル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)ら数人の部下を集め急きょ救出作業のため現場へと向かう。しかし、彼らが二つのタワーを繋ぐ通路を通過していた時、ビルは轟音を立てて崩壊を始めた・・・。
9.11テロで実際にワールド・トレード・センターに向かった二人の警官と、彼らの救出を待ち望む家族の姿をリアルに詳細に描く。
この春公開されたポール・グリーングラス監督の「ユナイテッド 93」に続き、9.11テロを題材にした映画。ペンシルバニアで墜落したユナイテッド93便をドキュメンタリー・タッチで描いた「ユナイテッド 93」に対し、こちらはオリバー・ストーン監督がドラマ仕立てに構成したもの。二人の警官の妻役はマリア・ベロとマギー・ギレンホール。出演者はみな質の高い演技を見せている。
あのワールド・トレード・センターでの大惨事を描いた映画が遂に作られた。本作は二人の警官とその家族の一日に焦点を絞りながら、あの日のニューヨークの街の様子を怖いほど現実そっくりに再現している。一般市民はもちろん、現場にいた警官や消防士たちは何が起きているのか全く分からないままあの惨事に巻き込まれてしまったのだ。家族は情報の少なさに苛立ったり、誤報に翻弄されたりしながらも望みを捨てずに待ち続ける・・・。個人とその家族の視点から9.11テロを撮ったのがこの映画。
涙なくしては観る事の出来ない一本だが、ドラマチックな展開も嫌味なほどではないし、難しいテーマを程よくエンターテイメントに仕上げている。ただ事件の前後の生活ももっと描いていれば、ニコラス・ケイジ演じるジョンへの感情移入がもっと出来たと思うし、ドラマに厚みが増したかも。「ワールド・トレード・センター」というタイトルもあまりにもストレートすぎるのでは・・・!?
あの日、ニューヨークに居た誰もがそれぞれ9.11の個人的な経験談を持っている。時が経つにつれ、段々と皆それを語らなくなって行くが、あの時の絶望感は決して忘れられない。それを思い出してしまうと、もう冷静に映画の感想を書けるはずもなく・・・(今これを書いている間にも涙が出てきた)。






