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» 返品天国 [ Journal ]
久しぶりに米国盤DVD業界の動きに関連した話題を。
ユニバーサルやワーナーなど大手DVDメーカーは、このところ小売り店に対してDVDの返品を大幅に制限する傾向が目立ってきている。これまでは過剰在庫になった場合も購入数の50%まで返品できたのだが、今後、ユニバーサルは15%まで、ワーナーやブエナ・ビスタは20%までに上限を引き下げることになった。この傾向は主にドラッグストアやスーパーマーケットなど、返品割合の多い小売り店への引き締めを狙っており、DVD専門店への影響は限られていると見られている。
この場合の返品とは、不良品などを除く売れ残った商品の返品だ。ドラッグストアやスーパーでDVDを置いているところがあるが、タイトル数は限定されていてほとんどがブロックバスター(ハリウッドの巨大ヒット)のみ。そういったタイトルは発売時には爆発的に売れてもしばらくすると一気に売り上げが落ちるので、発売後一定期間を経た在庫は売れ残りと判断されてしまい、返品となる。ストックスペースの限られたドラッグストアなどでは、常に新しいタイトルしか在庫を持たないのだろう。
Fantasium の場合、過剰在庫よりも「破損品」の返品が多い。それも日本人の目で厳しくチェックするようにしているから、パッケージのキズやヘコミなどのある商品をちょこちょこ返品している。
毎日、仕分け梱包が終わった時間には、入荷時のチェックで不可とされた商品や、梱包時の、「ディスク保護」の時に見つけたキズのあるディスクなどが翌日の返品処理に回される。翌朝、発注担当者が仕入れ元に電話をして返品手続を行い、新たに商品を送ってもらうというのが日課になっている。
アメリカは返品天国だ。ちょっとした小売り店なら洋服から電気製品まで、「返品カウンター」が設けられていて、毎日人々が長い列を作る。返品のする人の列が、購入する人の列より長かったりするから笑える。返品理由も製品の不具合と言うよりは、「気に入らなかった」という方が多いだろう。販売する側では、「返品も簡単!」と、大々的に宣伝しているところもある。
ところで、先日、ウチの仕入れ先のB社が間違った商品を送ってきた。それも、注文したものの中に全く頼んでいない商品がいくつか紛れ込んでいたのだ。
このままもらってしまっても分かるまい、と思ったのだがそこは正直に返品することにして、B社に電話してその旨伝えたところ、電話に出たカスタマーサポート担当者はしばらく無言になった後、
「今の話は聞かなかったことにする。」
と言う。全く意味が分からず、戸惑っていたら、
「返品された商品の処理は、すべてその代金を返金するシステムになっているが、そもそもあなたの会社が買っていない商品を返品されると、こちらがお金だけ返すことになって損をする。」
という理屈らしい。
過剰在庫にしても、不良品にしても、「返品」分は「返金する」が原則になっていて、単に「返品」だけしてもらって「返金しない」という返品方法は無いらしいのだ。
間違って余計に届いた商品を返す人はそうそういないのか、そのくらいの損は最初から想定済みなのか、とにかくよく分からないシステムだが、頼んでもいないのに届いたDVDはありがたくもらっておくことにした。
不思議返品天国アメリカ。
かれこれ20年ほど前ですが、某ビデオメーカーの返品処理の仕事をしたことがありました。
当時はDVDではなく、ビデオとLDが主力商品で、新作発売となれば、秋葉原の某量販店宛に大量の商品を発送する。ところが、その送った新作と同じだけの分量の旧作が、後日返品扱いで送られてくる。聞けば、旧作返品で還元される返金で、新作を買っているのだとか。これではいつまで経ってもメーカーに利益は出ません。
「不良品以外の返品は受け付けません」と通達したところ、大量のLDが「不良返品」として送られてきました。見ればLDのシュリンクの端を1cm程度カッターで切った痕跡があります。店によればこれが「不良返品」に当たるのだそうです。故意に付けた傷であることは明かです。ここまでするとは・・・「ご苦労さん!!」とでも言いたくなります(笑)。
メーカー殺すに刃物は不要。大量の返品を繰り返せばいいだけです。
斉藤さんこんにちは、すごいエピソードですね。
こちらで販売元のセールスに「どうせ返品できるのだから多めに仕入れておいた方が売れる確率は高くなる」とアドバイスされたことがありますが、メーカーの方も返品も予め計算に入れているのでしょうね。
いくらシュリンク・ラップの端とは言え、わざと切りつけてしまうなんて、商品に愛情を持って販売しているとは思えない行為ですよね・・。






