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Match PointMatch Point
2006/4/25発売 米国盤DVD
2005年ウディ・アレン監督作。ジョナサン・リス=マイヤーズ主演。

アイルランドの田舎町からロンドンにやってきた元プロ・テニス・プレーヤーのクリス(ジョナサン・リス=マイヤーズ)は、金持ちのためのカントリー・クラブでテニス・コーチの仕事に就く。生徒の一人でお金持ちの青年トム(マシュー・グッド)にオペラに誘われたクリスは、そこでトムの妹クロエ(エミリー・モーティマー)を紹介される。クロエは一目でクリスを気に入り、2人はすぐさま付き合い始めるが、クリスはトムの一家のパーティで俳優志願のアメリカ人、ノラ(スカーレット・ヨハンソン)と出会い、ノラの魅力に激しく心を揺さぶられるほど惹かれてしまうのだった・・・。

あのウディ・アレンがロンドンを舞台に撮った恋愛サスペンス。ウディ・アレンらしくない作風なのだが、すごく良かった。昨日観たアレンの前作「メリンダとメリンダ」の方は、退屈で退屈で途中で投げ出しそうになったが、本作は2時間があっという間、もっと長く続けばいいのに!と思ったほど。ウディ・アレンも一般娯楽ドラマを撮れるのだと納得。

映画はジョナサン・リス=マイヤーズ扮するクリスとスカーレット・ヨハンソンのノラの不倫関係から生まれる心理サスペンス。元テニス・プレーヤーのクリスとアメリカの田舎町出身のノラはどちらもイギリスの上流社会の中で異色の存在だ。本編中ずっと、「クリスはどうしたいのだろう?どうするのだろう?」と惑わされながら観ていた。そんな彼の揺れ動く心情を巧みに描いていて、それだけで観客を画面に釘付けにしてしまう。的確な演技と演出のお陰だ。

ジョナサン・リス=マイヤーズは抑えた演技ながら、自分でもどうしたいのかよく分からない曖昧なキャラクターを好演している。スカーレット・ヨハンソンは女優として一歩躍進、男を虜にするフェロモンたっぷりの前半と、次第にクリスに固執して追いつめていく後半を上手く演じ分けていた。イギリスの上流社会のお嬢さんを演じたエミリー・モーティマーは、個性のない役柄だが「Dear フランキー」の時よりチャーミングで輝いていたのも、ウディ・アレンが彼女の魅力を上手く引き出したからだろう。

ウディ・アレンの次作「Scoop」もまたヨハンソンを主演にロンドンで撮影されているから期待したいところ。ニューヨークの風景を芸術写真のように捉えてきたウディ・アレンの手による、ロンドンの街もなかなかいいものだ。

DVDの映像は肌色が自然で発色に優れ、クリアーでノイズ等も見られない高画質。ウディ・アレン作品の音声はいつも通りのモノラルだがセリフは明瞭で良好。ほかにフランス語モノ音声を収録。字幕は英語、フランス語、スペイン語。時々ノイズの入る古いオペラのレコードを聴くようなノスタルジックなサウンドトラックも、ロンドンの風景とマッチしている。
ウディ・アレンはDVD特典も好まないので、本編以外にはスピルバーグの「ミュンヘン」予告編のみを収録。

Posted by 尋 at 2006年04月19日 23:09
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