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» インサイド・マン [ Movie ]

Inside Man原題:Inside Man
AMC Loews E-Walk 13にて。2006年スパイク・リー監督作。 デンゼル・ワシントン主演。

マンハッタンの金融街にある老舗銀行マンハッタン・トラストで、作業服を着た数人のグループによる銀行強盗事件が発生、犯人達は人質約50人と共に銀行内に立て篭もった。ニューヨーク警察の交渉人であるフレイザー刑事(デンゼル・ワシントン)とミッチェル刑事(キウェテル・イジョフォー)が直ちに現場に向かう。フレイザー刑事は犯人グループのリーダー、ダルトン(クライヴ・オーウェン)と電話で交渉を開始。一方、マンハッタン・トラストの頭取のケース氏(クリストファー・プラマー)は、様々な方面に人脈を持つ謎の女性マデリーン(ジョディ・フォスター)に、ある依頼をするのだが・・・。

先週末に公開されるなり全米興行成績のトップとなった最新「Spike Lee Joint」。予告編を観てかなり面白そうだと思ったが、その期待は最後まで裏切られることなく、思わずにんまりした痛快作だった。スパイク・リー作品としてはこれまでにないエンターテイメント映画でもある。

完璧に計画された銀行強盗が始まってから終焉するまでという設定がスパイク・リーの手にかかると、事件の解決を追うだけの映画ではなくなる。犯罪のからくりは意外とシンプルなのに対して、話の大筋とは直接関わりのないところでリアルに人間像を捕らえて笑わせたかと思えば、急にシリアスな犯罪トーンになったりして、観ている方はその緩急差に振り回されて退屈する暇もない。ターバンをめぐる中東系の男性の警察とのやりとりとか、アルバニア語を理解する人を探すところなど、ニューヨークらしいネタで楽しませたり、シニカルなジョークが次々飛び出す。

スパイク・リーは相変わらず自分の撮りたいものを撮っているという感じだが、今回は娯楽として観客を楽しませつつ自分の言いたい事を言っている分だけ映画らしい映画だろう。冒頭に犯人のモノローグを持ってきたり、事件の途中に人質への尋問風景を織り込むサスペンス的な展開もしっかり押さえられていて、効果を発していた。

デンゼル・ワシントンの演技がリラックスしすぎているようにも感じたが、本作のような「犯罪コメディ」の口調を考えたらこのぐらいでいいのだろうか。ジョディ・フォスターの役どころはどういう職業の女性なのか分からずじまいなのだが、ジョディ・フォスターの有無を言わせぬ貫録であまり違和感を感じさせないからすごい。クライヴ・オーウェンはもっとアクが強くても良かったかも。

Posted by 尋 at 2006年04月01日 01:10
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