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» イン・ハー・シューズ [ Movie ]
In Her Shoes (Widescreen)
2006/1/31発売 米国盤DVD
2005年カーティス・ハンソン監督作。キャメロン・ディアス主演。
弁護士のキャリアを持ちながらも、女としての魅力には全く自信のないローズ(トニ・コレット)。ローズとは対照的に男好きで定職にも就かず、ローズのアパートと父親と継母の住む家を行ったり来たりしている妹のマギー(キャメロン・ディアス)。ある日、ローズが親密な関係になりつつある弁護士事務所の上司にちょっかいを出してしまったマギーは、ローズのアパートを追い出されてしまう。行くあてのないマギーは、フロリダの老人コミュニティで暮らす祖母エラ(シャーリー・マクレーン)の元を訪ねる・・・。
「L.A.コンフィデンシャル」「8 Mile」「ワンダー・ボーイ」のカーティス・ハンソン監督が、正反対の性格の姉妹の深い結びつきと、それぞれが人生の転機を迎える時を丁寧に描いたドラマ。
同監督の「ワンダー・ボーイ」は大好きな作品の一つだが、それと同じような路線で心の機微をしっとり描いた、とてもいい作品。大げさにドラマを盛り上げたりとか、泣かせようとする演出をわざわざしなくても、思わずホロリとするいいドラマになっているのは、登場人物にしっかり共感できるようなリアリティを丁寧に描いているからだろう。ワーカホリックの弁護士ローズが履きもしないオシャレな靴を何十足もクローゼットに並べていて、妹のマギーがそれをこっそり履いて出かけるようなシチュエーションは、姉妹なら誰もがちょっと似たような経験があるだろう。マギーが老人たちの間で自分の居場所を見つけ、ローズとエラと共に昔の写真を見ながら亡くなった母親を回想する辺りのドラマもよく描けているし、姉妹が仲直りするいきさつにも、血の通った者同士の自然な心のやりとりが感じられた。
この映画のオフィシャル・サイトではキャメロン・ディアスばかりがフューチャーされているが、DVDのジャケット・アートの方が映画の内容に合っている。これはローズ、マギー、エラという3人の女性が主役のドラマだ。
久しぶりに正統派ドラマに出演のキャメロン・ディアスも悪くないが、やはりトニ・コレットがすごく魅力的。「ミュリエルの結婚」「めぐりあう時間たち」「アバウト・ア・ボーイ」などどの出演作でもトニ・コレットの演技はひときわ光っていて、その実力は誰もが認めるところ。娘の死への責任を感じている祖母役のシャーリー・マクレーンも結構泣かせる。
DVDは画質、音質共に申し分ない。特典映像には、キャストとスタッフのインタビュー含むメイキング、老人コミュニティでの撮影舞台裏、犬のハニー・バンのキャスティング舞台裏、FOXの新作予告編を収録。
米国盤DVDを観た後、日本のオフィシャル・サイトで予告編を観たのだが随分印象が違う気がした。日本公開時のコピーにある「自分だけの靴を見つける」だと、本来の意味とニュアンスが違ってきてしまう。タイトルの「In Her Shoes」は、「〜と同じ境遇に身を置く」という意味の慣用句「in one's shoes」から来ている。テーマは「自分探し」ではなく「誰かを思いやる自分の存在」であり、「誰かに思われている自分の存在」だと思うのだが・・・。






