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» MusiclandとアニメDVD [ ANIME ]

musicland.jpgアメリカの大ミュージック・ストア・チェーンを抱える Musicland Holding Corpが、1月12日、ニューヨークの連邦破産裁判所に会社更正法(米国破産法チャプター11)の適用を申請した。Musiclandは、ショッピングモールを中心に系列ショップを全米で800店舗以上展開している。アメリカでは知らない人はいない音楽専門店で、DVDや書籍も販売している。

今回申請されたチャプター11とは事業再生のための手続きのようなもので、チャプター11=倒産=廃業となる訳ではない。過去にこの手続きにより再生した大企業はいくらでもあり、アメリカ航空業界3位のデルタ航空と4位のノースウェストも昨年、チャプター11を申請している。実際には営業を続けながら事業再生を図るのがチャプター11だ。

Musicland は一ヶ月ほど前から危ないという噂があったが、主力商品であるCDの販売不振によるものだろうと思ったのでほとんど気にも止めなかったのだが、負債内容が少しずつ明らかになり、DVD業界、特にアニメ業界で話題になっていることが分かった。

Musicland の債権者のトップは、FUNimationの親会社であり、ゲームやPCソフトのディストリビューターであるNavarre Corpで、貸付額は1280万ドル、米国盤アニメDVD業界2位のGeneon Entertainmentは150万ドル。ADV FilmやCentral Park Mediaなども債権者であり、次々とコメントを発表している。アニメメーカーもさぞ混乱しているだろうと思ったが、意外にも彼らはMusiclandに協力的な姿勢を見せている。「アメリカのアニメ産業のパイオニアであるMusiclandを支援したい」(ADV)、「Musiclandによるビジョンとサポートがなければ、アニメがこれほど世の中に認められることはなかっただろう。できるだけ早急に立ち直れるよう協力したい」(CPM)。

Musicland系列のお店は、いち早くアニメDVDやマンガの取り扱いを始め、「アメリカのアニメ産業のパイオニア」と言われている。アメリカでは大都市を除いて、生活の買い物のすべてをショッピングモールに依存していると言っても過言ではない。ショッピングモール以外にはDVDやCDが揃っているお店は皆無に等しく、ましてアニメDVDを店頭で購入できるところとなると以前はMusicland系列のお店しかなかったので、アニメDVDが流通し始めたばかりの頃、ファンはMusiclandに大いに頼っていたのだ。

今ではアニメを置いているお店は珍しくなくなったが、アニメ関係者にとって、市場を拡大するのに苦労していた頃のMusiclandの功績は忘れられないのだろう。今回の事はほんの一例だが、アメリカのアニメ業界は、ハリウッドの業績至上主義とは違って義理堅いところを見せることがある。

ちなみに、Musiclandのストア展開がショッピングモールが中心であるため、ニューヨークに住んでいるとあまり訪れる機会もなく、マンハッタン42丁目にあったお店に行ったのも一度きり。まだDVDというものがそれほど普及していなかった頃に邦画やアニメDVDの品揃えが豊富なのには驚いたが、店内は客もまばらで、内装もかなり古く、寂れた印象が強かったがその後間もなく閉店してしまった。現在、マンハッタン内では、ショッピングモールに一店舗あるだけになっている。

Posted by 尋 at 2006年01月19日 22:19
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