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» ブロークバック・マウンテン [ Movie ]
原題:Brokeback Mountain
AMC Empire 25にて。2005年アン・リー監督作。ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール主演。
1963年夏。ワイオミングの山あいの牧場で、羊の世話をする二人の青年、エニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)。エニスはテントを張って眠り、ジャックは羊たちをコヨーテから守るため夜も羊から離れないよう、ボス(ランディ・クエイド)に言い渡されていた。しかしある寒い晩、二人はテントの中で体を寄せ合い、衝動的に一線を超えてしまう。その晩から、二人の長い年月をかけた悲恋が始まるのだった。
「グリーン・デスティニー」のアン・リー監督が撮った「ゲイのカウボーイ映画」として話題を集めている作品。主人公二人の純愛を中心に人生をじっくり捉えたドラマは、ゴールデン・グローブ賞では7部門へのノミネートされ、批評家からも映画ファンからも評価の高いドラマだ。
134分の上映時間は少々長くも感じたが、評判に違わず十分納得できる傑作。大感動とまではいかないが、じんわりと感動が起きる重厚なドラマだ。大感動にならないのは主人公の二人が男同士ということで感情移入が難しかったことあるが、それでもこのドラマを男同士、特にカウボーイという設定で描いたのは成功だと思う。禁じられた恋の物語は、宗教や人種の違う男女で描くこともできるが、二人の男にすることでより複雑な感情が込められた。彼らはもともとゲイではない。にも関わらず惹かれ合ってしまう。どうにもならない感情に流され、それぞれ家庭を持つようになってからも、年に一度、ブロークバック・マウンテンで密かに関係を続けるようになる。ゲイなど許されるはずのないカウボーイの世界で、死をも伴う危険に脅えながら。
カウボーイが伝説的な存在となってしまった現代だからこそ、よりドラマチックに仕上がる。それも、ゲイという社会的タブーをテーマにここまで美しい映画に仕上げたアン・リー監督の感性があってこそだ。ゲイ表現は思ったほど露骨ではなかったし、人生ドラマとして十分見応えがあるから、ゲイ映画という先入観を持たないで観た方がいいかもしれない。
主演二人の演技がとても光っていたことも、いい映画である理由の一つ。ヒース・レジャーは、「ブラザーズ・グリム」の兄を演じたとは信じがたいほどの無口のカウボーイっぷりで、対照的なジェイク・ギレンホールとのコンビはビジュアル的にもキャラクターとしても絶妙だった。それぞれの妻役のミシェル・ウィリアムズとアン・ハサウェイも存在感のある生き生きとした演技。
西部の大自然も素晴らしかった。
金曜の夜のタイムズ・スクエアの映画館は、今年最初の週末とあってすごい混みようで、目指す「Memoirs of a Geisha」はソールドアウト。そこで「Brokeback Mountain」になったのだが、予定外だったので予備知識なしで観てしまった。ヒース・レジャーを筆頭に、みな西部訛りがあまりにも強くて、台詞の聞き取りがかなり困難。ヒース・レジャーの役どころのフルネームなどは最後までよく分からないまま(後で調べたらEnnis Del Marという名前だった)、やっと耳が慣れた頃に映画は終了。DVDでもう一度観たい。







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