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今日のニューヨーク・タイムズ紙のビジネス・セクションに、以前書いた映画の劇場公開とDVD化が同時に行われることについての記事があった。ニューヨーク・タイムズは紙面が多く、1つのセクションすら全部読み切れないほどの量があるが、あらゆる業界へのアンテナの張り巡らし方にはいつも感心させられる。DVD産業についても隅々までリサーチしてくまなく情報を集めているようで、企業秘密と思えるような内部データまで公開していることもある。
さて、今日は、朝からクリスマス・チップを用意。日頃お世話になっているサービス業関係の人たちに渡すチップだが、タイミングを逃すとクリスマス前に渡せないこともあるので、今日はチップの日、と決めて待ち構えていた。毎年決まって配送業者やビルのエレベーター係の人に渡すのだが、さりげなく渡すのはなかなか難しく、いつも困ってしまう。夕方までにはほとんど配り終えたが、今日は姿を見せなかった3人分がまだ残っている。
これを済ませないと何となく安心して仕事納めができない。が、ニューヨーク地下鉄は明日からストライキの可能性を残したまま、まだ労使交渉を引きずっている。さて、この3人分のチップ、無事にクリスマスまでに渡すことができればいいが・・・。
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原題:King Kong
AMC Empire 25にて。2005年ピーター・ジャクソン監督作。ナオミ・ワッツ主演。
Bravo! 今年観た映画の中で文句なしダントツの最高傑作!「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督が「キング・コング」をリメイクしたとなれば期待せずにはいられず、前日のうちに先月発売された1933年のオリジナル版「キング・コング」を特典映像までじっくり鑑賞、しっかり予習した上で映画館へ。そのお陰で細かい台詞までオリジナル版との比較を楽しことができた。
オリジナル版のプロデューサーであり監督のメリアン・C・クーパーの名前が台詞の中に出てきたり、キング・コングがV-REXを倒すやり方がオリジナル版と同じだったり、原住民の踊りを最後の方に盛り込んだりと、オリジナルへのオマージュがあちこちにあったが、それぞれにオリジナルを愛する監督の気持ちが込められていて良かった。
その映画史上に残る名作も、ジャクソン監督の手にかかれば面白さが何百倍にも増幅され、ドラマ性に深みが増した超大作になる。ストーリー展開、演出、カメラワークや編集、最新VFXのすべてが超一流。オリジナルを尊重しつつ、オリジナルを超える大作にしてしまった監督の才能に、ただただ、感心するばかり。元祖「キング・コング」が好きな人ほどこの映画のすごさを実感するだろう。
導入部分では、それぞれの登場人物と人間関係を丁寧に描いているため、今回は脚本家として登場するジャック(エイドリアン・ブロディ)により人間味が出ているし、船乗りたちの友情を付け加えることでドラマに厚みが出ている。
あらゆる猛獣を相手に戦う中盤は、最新の映画技術による空前のスケール。見せ場に次ぐ見せ場で息つく暇もない面白さ!これでもかと襲いかかる不快な生物には、客席から呻くような声も湧いていた。
そして、何よりもキング・コングとアン(ナオミ・ワッツ)の微妙な感情の動きを存分に描き、胸が締めつけられるようなクライマックスに思わず涙する。ラストシーンでは、後ろの方の席に座っていた女性がナオミ・ワッツと一緒になって「Oh, No!」と涙声で叫んでいた。
上映終了と同時に館内は大拍手、全身を覆うこの上ない満足感。
会社の行き帰りで毎日見ているエンパイア・ステート・ビルも、今夜はより美しく見えた。
1218
日曜日。
午前中に家を出てタイムズ・スクエアまで行き、映画館に直行した。もちろん目指すはピーター・ジャクソンの「キング・コング」。先にチケットを買ってからランチにしようと、まず上映スケジュールを見たら「キング・コング」はだいたい30分置きに上映中。さすが、タイムズ・スクエアの大シネコン。25もあるシアターのうちの半分ぐらいで「キング・コング」を掛けているのだろうが、スクリーンの大きさがシアターによってかなり違ってくる。チケットカウンターでスクリーンの大きなシアターでのショータイムを聞き、午後1時からの上映を観賞した。この回、客は8割ほどの入りだったが、上映が終わって帰る時には次の回を観る人たちの行列ができていた。(詳しくは「Movie」の投稿で)
その後、チェルシーに行ってステーショナリーのお店を回り、クリスマス・カードを探す。この時期、どのステーショナリー・ショップでもクリスマス・カードが山積みになって売られているが、ジューイッシュ(ユダヤ教徒)の多いニューヨークでは、ハヌカ (Hanukkha) というユダヤ教のホリデー用のカードがクリスマス・カードと並んで売っていたりする。ユダヤ教のダビデの星や、ハヌカ用の9つのロウソクが並んだ燭台が描いてあるカードがそうだ。
宗教色はない方が無難ではあるが、結局ごく普通のクリスマス・カードと、週明けに配るクリスマス・チップ用のカードを購入。
夕食は、チェルシーという場所柄、同性カップルのお客だらけのメキシカン・レストランにて。フローズン・マルガリータが美味しくて知られているレストランだ。早くもクリスマスを祝っているグループの姿もあった。
ところで、月曜日に続行される労使交渉が決裂すれば、ニューヨークのバスと地下鉄は火曜日から全面ストライキに入る可能性がある。そうなったらクリスマスどころではなくなってしまうかも。悲しいことに、まだクリスマスの予定を決められないままでいる。
1216
NY地下鉄・バスを運営するMTAの労使交渉は、契約が切れる今日の午前0時になっても決着がつかず、交渉はこのまま継続されることになった。
と言うわけで、一旦ストライキは回避されたものの、まだまだ一件落着ではない。組合側は来週月曜日から全面ストの可能性を言及しつつ、MTAを脅かしている状態だ。
ストが一旦保留となった今朝の地下鉄は、平常運行。普段より空いていてよっぽどスムーズだった。金曜日でストの可能性ありとなれば、最初から休みを取ってしまう人も多いのだろう、街はいつもより人が少ない。
会社でも普段通り仕事をしていたものの、同じフロアにある他の会社の人たちが、これからストになるかもしれないから午前中だけで帰る、と言っていたので少々不安になってきた。今日はもうストはないという保証はなく、突然の全面ストだってあり得るだろう。そこで、今日はスタッフ全員が急ぎの業務を済ませて、早めに終了。
帰宅してからもニュースから目が離せず、ローカル・ニュース・チャンネルの1チャンネルをつけっぱなしにしていて、ふと、チャンネルを変えようとしたら、2チャンネル以降が映らないことに気がついた。画面には、エラーメッセージと問い合わせ先の電話番号が表示されている。とにかくそこに電話しろということらしい。
早速、その番号にかけてみた。加入しているタイム・ワーナー・ケーブルのサービスセンターだ。電話に出た係に状況を伝えると、テクニシャンに見てもらう必要があると言う。そこでアポを取ることにしたのだが、テクニシャンが来れるのは一番早くて1週間後だという。やれやれだ。
確か以前にもこんなことがあった。その時も突然TVが映らなくなったのだが、テクニシャンが来る日がかなり先で、それを待っている間に何かの拍子で直ってしまった。そこでテクニシャンのアポはキャンセルしたのだが、それでも何故はテクニシャンはやってきた。もう用はなかったので話だけして玄関先で帰ってもらった。
しかし、今回はこんな大事な時に困ったものだ。かろうじて映っている1チャンネルも、いつダメになるかわからない。ストの可能性さえなければTVなどどうでもいいのだが、こんな時に限って、どうしてこうなるのだろう。
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The 40 Year Old Virgin (Unrated / Widescreen)
2005/12/13発売 米国盤DVD
2005年ジャド・アパトー監督作。スティーヴ・カレル主演。
郊外の大型電器店に勤める40才のアンディ(スティーヴ・カレル)は、真面目で人当たりも良いけれど、冴えない服装に自転車通勤、お酒も飲まず、フィギュアのコレクションやテレビゲームが趣味のいわばオタク系。ある時、同僚たちと女性関係の話になり、しどろもどろになってしまったアンディ。実は、過去に何度かいいところまで行ったものの、ことごとく失敗した彼はいまだに童貞だったのだ。翌日から同僚たちは、バーでの口説き方を教えたり、お見合いパーティに誘ったり、脱毛サロンに連れていったりと、童貞喪失作戦を繰り広げる。そんなある日、アンディは勤めている電器店にやってきた女性に惹かれるのだが・・・。
こんなに爆笑した映画は久しぶり。40才男のドタバタ劇の可笑しさは言うまでもなく、途中に盛り込まれた電器店の店員たちのふざけた会話のノリの良さが漫才みたいで最高だった。ストーリーは他愛ないものだが、単なるバカコメディとは違う。女性とうまく行ったことのないアンディは、童貞喪失よりも先ずは信頼できる人間関係を求めるのだが、そこには、相手を信じて素の自分をさらすという、中年男には大きすぎる試練がある。これは、一人の人間が、かつて経験したことのない世界に一歩足を踏み出すために葛藤する真面目なドラマなのだ。
本作はこの夏、アメリカで公開されるや大ヒットした。同じ頃日本でもヒットしていた「電車男」ならぬ、「自転車男」と言ったところか。監督は、「俺たちニュースキャスター」や「ケーブル・ガイ」のプロデューサー、ジャド・アパトー。主演のスティーヴ・カレルは、同じく「俺たちニュースキャスター」でウェザー・キャスター役で笑わせてくれた、今注目のコメディ俳優。相手役にはキャサリーン・キーナーが登場。
米国盤DVDは、今回視聴した無審査ワイドスクリーン盤、TVサイズにトリミングしたフル・フレーム無審査盤、フル・フレーム劇場公開盤が同時発売。無審査版は劇場公開版より17分長いバージョン(きわどいシーンが多い)になっている。
特典は、監督とプロデューサーのコメンタリー、カットシーン、舞台裏を含めた延長シーン、NG集と盛りだくさんで二度笑える内容。笑いとハートウォーミング・コメディを求める人にはお勧めの一本。