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» アメリカDVD業界の買収劇 [ Buzz ]

アメリカで企業買収は日常茶飯事だが、DVD業界でも企業の大小を問わずメーカー同士の買収劇が繰り広げられている。今年8月には、ハリウッド映画からアニメまで幅広いジャンルのDVD製作と販売を手がけている イメージ・エンターテイメント がパブリック・メディア社の株を買い占め、その傘下にある ホーム・ヴィジョン・エンターテイメント を800万ドルで買収したことは記憶に新しい。ホーム・ヴィジョンは「座頭市」シリーズをはじめ良質な海外作品のDVDをリリースしているメーカーであり、黒澤明や小津安二郎作品を含めコレクター向けのハイ・クオリティDVDをリリースしていることでファンの多い、 クライテリオン・レーベル も所有している。この買収によって、イメージは今後5年間のクライテリオン・レーベルの独占的な権利を得た。

このニュースを聞いた時、クライテリオンDVDの卸値や流通への影響、さらには作品のセレクションや品質にも違いが出るのでは、と少々心配になった。特に一つのメーカーの販売元が代わると、そのメーカーの全商品の卸価格が一気に変更になってしまう可能性もあって小売店にとっては重大な問題だ。しかし、この買収ではそういった変化は全く見られず安心したところだった。

ところが、一ヶ月ほど前、今度はインディ映画の配給やDVD製作の分野では業界トップの ライオンズ・ゲート が、イメージ株の約19%にあたるおよそ40万株を取得して買収計画に乗り出した。それに対し、イメージ側の経営責任者が、"It's not for sale"(売る気はない)ときっぱりと宣言。ライオンズ・ゲートは敵対的なアプローチをせざるを得なくなり、関係者の注目を集めた。その後、イメージはライオンズ・ゲートの提示額(想定8000万〜9000万ドル)は安すぎるとして拒否。結局、ライオンズ・ゲートによる買収計画は失敗に終わった。

そのライオンズ・ゲートは今日、第二四半期の赤字を発表した。DVD販売は好調だが、劇場公開の方で損失を出したのだ。「ロード・オブ・ウォー」や「The Devil's Rejects」に多額の宣伝費を投じたものの、興行成績が思わしくなかったのが原因だ。しかし、現在公開中の「ソウ2」は公開第一週から記録的なヒットにもなり、まだまだライオンズ・ゲートは強気のようで、イメージ買収を諦めていないという関係者からの発言もあった。この先また新たな展開があるかもしれない。

ちなみに、アメリカでのDVD販売数ではライオンズ・ゲートは業界第7位、イメージは第8位のメーカーだ。各DVDメーカーのシェアは、以下のようになってる。

<販売数を基準にした米国盤DVDメーカーのシェア>

1位 ワーナー:18.5%
2位 ブエナ・ビスタ:16.7%
3位 ソニー・ピクチャーズ(コロンビア/ トライスター):14.7%
4位 ユニバーサル/ ドリームワークス:12.9%
5位 FOX:11.5%
6位 パラマウント:10.4%
7位 ライオンズ・ゲート:4.1%
8位 イメージ・エンターテイメント:0.9%
その他:10.3%

Posted by 尋 at 2005年11月10日 15:45
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