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» バットマン ビギンズ: DX盤 廃盤の真相 [ Journal ]

Batman Begins「バットマン ビギンズ」の米国盤DVDは、10月18日、ワイドスクリーン盤フルスクリーン盤デラックス盤の3種が同時発売となった。ワイドスクリーン盤とフルスクリーン盤はそれぞれ本編のみ収録。今回、混乱を巻き起こしたのはデラックス(DX)盤である。

DX盤は、ワイドスクリーン盤ディスク+ボーナスディスク+コミック(レプリカ)の3点がセットになった文字通りの豪華版で、コレクターならばできればこちらを手に入れたいと思うだろう。しかし、発売の直前になって、こともあろうにDX盤のみに付属されたコミックの作者名に重大な印刷ミスが発覚した。収録されている3つのストーリーのうちの2つ目、1939年に発表された「バットマン」第一話 "The Bat-Man" のクレジット部分が、

(誤)The Bat-Man By: Bob Kane
(正)The Bat-Man Writer: Bill Finger, Artist: Bob Kane

と、作画のボブ・ケインの名前のみが印刷され、ストーリーを作ったビル・フィンガーの名前が抜けていたのだ。「バットマン」の産みの親がボブ・ケインというのは有名だが、実は物語を考えたビル・フィンガーとの共同作業であったことはあまり知られていない。DCコミックがビル・フィンガーを作者としてクレジットしなかったからだが、後になって「バットマン」の作者としてビル・フィンガーも認知されるようになった。この一件はアメリカのコミックファンの中ではかなり有名な事件で、後に、関わった作品にクレジットされないという意味の"Fingered"というスラングさえ生まれている。ただ、今回の件は多大な権利の問題も絡むだけに事態は深刻だ。

メーカーのワーナーは、既に製造してしまっていた商品には訂正メモを挿入して出荷に備えると同時に、ボブ・ケインの名を加えて印刷し直したコミック付の「正しい」DX盤を製造した。しかしその後、コミック関係者も含めワーナー内部でさまざまな紆余曲折があったらしく、もともと限定販売の予定だったDX版は、発売を目前にして限定数に達する前に製造を終了することになってしまった。

そして、10月18日、予定通り発売日を迎えた訳だが、当然数日後にはDX盤は廃盤品切れという事態が発生した。販売店は見込んでいた数の商品を確保できず、消費者は在庫が残っている店を探し回る羽目に。おまけに印刷ミスのあるコミック付DX盤は、将来、超レアなコレクターズ・アイテムになるだろうとまで言われるようになった。

加えて、発売から僅か1週間後の10月26日、「バットマン ビギンズ」の「2枚組スペシャル・エディション」が新しく発売されるというニュースが流れた。さあ今度は何だと思えば、DX盤からコミックを除いてワイドスクリーン盤ディスク+ボーナスディスクのみ収録に、1ドル3セント値段を下げた商品ということらしい。物議を醸すコミックさえなければ良いと思ったのだろうか。いきあたりばったりの行動が見え見えだ。

そして1週間後の11月2日、一日の仕事を終え、最後にメーラーの受信フォルダをチェックすると、ワーナーからのリリース速報メールあり。
「バットマン ビギンズ 2枚組スペシャル・エディション登場!」
来たぞ。早速、ワーナーが提供しているディーラー向けサイトにログインして、この「2枚組スペシャル・エディション」の商品データを確認。やはり、コミック無しの2枚組だ。で、発売はいつ?と、スケジュール欄を見てみると、あり得もしないことが堂々と記載されていた。

Batman Begins: Special Edition
プレスリリース日:2005/10/26
受注開始日:2005/9/6
発売日:2005/10/18

発売日は10/18!?発売が決まったのは10/26なのに、9/6から受注を開始していて、10/18から発売していた、というSFみたいなお話になっている。正当なスケジュールならば、プレスリリース→受注開始→発売と、それぞれ一ヶ月ぐらいの間隔を持って設定されるのが常識だ。発売日も何もあったもんじゃないが、DX盤を買い損なってボーナスディスクが観たくても観れないでいたファンには朗報だ。ヨシとしよう。今はとにかくDX盤の混乱は忘れ、とうに発売日が過ぎている筈の2枚組スペシャル・エディションの入荷を待ち望むだけである。

Posted by 尋 at 2005年11月04日 02:23
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コメント

「バットマン・ビギンズ」DVD。2枚組の国内盤を買いましたが、本編はさておき、特典を収録したメニュー画面が複雑かつ不親切で、見たい特典がすぐに見られなくてイライラしました。
ワーナー本社のエライさんは「DVDビジネスは、あと2年」と考えているそうです。それにしても、ちょっとポカが目立ちますね。DVDに関してはリーディング・カンパニーだと思ってましたが。

Posted by 斉藤 守彦 at 2005年11月09日 12:50

斉藤守彦さんコメントありがとうございます。確かに、特典ディスクでメニューが懲りすぎてナビゲートしにくいものは最悪ですね。「バットマン ビギンズ」のデラックス盤は、コミックがポイントだっただけに残念でした。権利問題がDVDの内容や発売時期に影響するというのはよくあることですが・・。

Posted by 尋 at 2005年11月11日 00:43



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